たどたどしい日本語はもう古い!?芸能界を盛り上げる外国人タレントの今と昔!

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タレメREPORT2015年5月21日2:55 PM

芸能界で男女問わず、画面を華やかにする外国人タレントさん達。もちろんビジュアル面でも違いはありますが、重要なのはその考え方の違い。意見を交わす際など、見解が全く違う切り口も多く、見ていて奥行きも出てきます。特に最近は、知的なイメージの外国人タレントさんの人気が高いように感じます。

外国人タレントはもともとインパクト勝負?

基本「外国人タレント」はビジュアル勝負の部分があります。実際CMで人気となったモデルのダンテ・カーヴァーさんは、アメリカで俳優の勉強をされていましたが、旅行で来日した際に4回もスカウトされたといいます。バージニア大学卒でスポーツ万能のダンテさんの身長は188センチ。日本にないスケール感と、体躯は強いインパクトを残します。

「芸能界の黒人枠はひとりだけ」と公言するボビー・オロゴンさんもナイジェリアの国立大学卒、実業家のお父様の仕事の手伝いで来日後に移住。街頭インタビューでプロデューサーの目に止まり、芸能界に入りました。

実は頭が良い人が多い?

過去には、日本語のたどだとしさや少し変わった言動をバカにするような演出もありました。前出のボビー・オロゴンさんなどは「わざとたどたどしいしゃべりをしている疑惑」をネタにするなど、敢えて「笑われる」道を選んでいますが、実業家としても大成功されています。

宣教師として来日したケント・デリカットさんは『笑っていいとも!』の「外国人オーディション」出身。ケント・ギルバートさんは弁護士をやりながら役者として活躍されていました。すぐに熱くなるケントさんの言動を少し面白おかしく演出する事は当時もありました。

現ベナン国大使のゾマホンさんも、クイズ番組の珍回答などがウケていた一人ですし、オスマン・サンコンさんもギニア外務省のエリート官僚ですが、おねぇ言葉で笑わせていました。天皇陛下に挨拶をするために、急きょ日本語を教わったそうですが、その時の教師が女性だったとか・・・。ご本人は「バカにされているのは知っていた。でも気にしない」「ギニアという国を広められたし、自分に自信があるから大丈夫」とのこと。担当のディレクターがフランス語を話せたので通訳してもらい、笑われていることも全部知っていたそうです。おそらく、他の「笑われる」ことに徹していたようなタレントさん達も、ほとんどその状況を分かった上での事だったのでしょう。

大活躍のオネエタレント達。彼女(?)達を取り巻く環境や時代の変遷を追ってみた!

彼らだけではなく、当時の外国人タレントは、留学したり海外進出したりするような、非常に優秀で知的な人材だったにも関わらず、今思うと大変失礼な態度を取っていた時期もあったように思えます。

今は賢い外国人タレントが人気

現在は知的な外国人タレントが人気です。ネットの普及により、タレントさん本人の経歴を共有することもできるようになり、本当のおバカ外国人タレントなど、実はほとんど存在しないことも周知されてきました。外国人タレントの上手にふるまえない様子を笑う時代は終わったのかもしれません。

ネットの普及には、外国人タレント自身も苦労していると思います。今までは外国の状況や常識を日本人が知るすべが少なかったため、「○○国ではこうだよ」と軽く言えたものが、今では「違うじゃん」「お前の個人的感情じゃん」と突っ込まれることに・・・。そのためか、厚切りジェイソンさんや、パトリック・ハーランさんなどの高学歴で知的な外国人タレントが、いま非常にウケています。

日本人よりも日本人らしい?外国人タレント

日本人より日本に詳しい外国人タレントも、そのギャップによる好印象で、安定した人気といえます。フランス系アメリカ人のセイン・カミュさんは母の再婚の関係で6歳、エジプト人タレントのフィフィさんはご両親の留学で2歳、イラン人のサヘル・ローズさんは8歳から日本で暮らしており、日本人の感覚も十分に知っているタレントさんです。クイズ番組や特撮番組などの出演で、一部で有名な知的外国人タレント、ロバート・ボールドウィンさんも広島県出身です。

現在彼らのように多国籍育ち、母国がいくつもあるグローバルな人はどんどん増えています。「○○国を代表して」の意見というより「多国籍で育ったものの代表として」、外見での違いから、日本の学校で経験した苦労や逸話など、子ども時代の視点が加わったり、多角的な視点を持っているのも特徴といえます。

日本が大好きで移住してきたデーブ・スペクターさんやダニエル・カールさん、マーティ・フリードマンさんなども、純日本人よりも“和の心”を大切にする、日本人より日本人らしいタレントさんといえるでしょう。

日本人も、海外進出をする外国人タレントさんを見習って、自分自身や母国の文化などにも自信を持って生きていきたいものですね。

文/藤原ゆうこ

 

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