愛しあい支えあい時には争いも!?日本ドラマの魅力的な兄弟姉妹たち!

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タレメREPORT2016年7月27日2:55 PM

大河ドラマ『真田丸』が好調です。真田家は戦国武将の中でも「お家の存続」のために稀有な決断をした特殊な一族。あの時代では嫡男以外の男子はあくまで長男の“スペア”。一人っ子が多くなってきた現代ですが、『真田丸』を見ているだけでも、やはり「兄弟って良いもの」と感じます。そこで、今回はドラマで見る素敵な兄弟を数組選んで紹介してみたいと思います。

視聴率も絶好調!目が離せない大河ドラマ『真田丸』大ヒットの要因を探る!

支え合い助け合う兄弟『真田丸』『Summer Snow』『心』

大泉洋さん演じる信之の妻は本田忠勝の娘で、武勲も名高い小松殿(稲姫)。しかも徳川家との繋がりを強くする為に、一度徳川家に養女に入った上で結婚しています。もうガッツリ徳川軍(東軍)です。父と弟・信繁の妻は西軍の石田家・大谷家の縁者として石田・豊臣軍(西軍)に。つまり敵味方に分かれます。ドラマでは父や祖母に軽んじられる兄・信之ですが、一つ違い(同年齢。または兄弟が逆である説もあり)であっても嫡男である信之は重要な会議に呼ばれますし、後々あの徳川家康に取り立てられるほどの人物。二話の、尻ごみする信繁を守る姿はとても立派でした。弟・信繁が名をあげるのはその後。少なからず、兄の姿からの影響があったのかもしれません。なんだかんだで素敵な兄弟です。

現代劇で「助け合い」が素敵な兄弟といえば、両親亡きあと自転車店を経営しながら弟妹をささえる兄(堂本剛さん)、障害がありながらも将来のために勉学に励む優秀な弟(小栗旬さん)、家庭を支えるしっかり者の妹(池脇千鶴さん)、支え合う兄弟愛が美しい『Summer Snow』。堂本さんは1995年の『セカンドチャンス』でも母子家庭ながら弟二人をしっかり世話をする格好良いお兄さんを演じられていました。

少し(だいぶ?)昔の作品、石井ふく子プロデューサー、橋田壽賀子さん脚本『』の兄弟愛などはいかがでしょうか?母代りの姉を置いて結婚出来ないと悩む弟と、一度諦めた結婚を20年の時を経て悩む姉、お互いを慈しむ姿はいつの時代も美しいです。

弟妹思いのお兄ちゃん・お姉ちゃん『ひとつ屋根の下』『ふたり』『危険なアネキ』

昔のドラマでは、兄弟姉妹が出てきては、主人公の仕事に大きく関わるような事も少なくありませんでした。『私鉄沿線97分署』の九十九刑事の妹「ユキ」や『西部警察』の鳩村刑事の妹「アキコ」などは、署のメンバーのマスコット的存在です。現代では、このように兄弟のプライベートや職場に関わる事は稀でしょう。

ひとつ屋根の下』では、長らく離れて暮らしていた兄弟たちと再び一緒に暮らそうと、長男の達也(江口洋介さん)が仕事やプライベートにガンガン踏み込み、弟妹たちから煙たがられています。しかし、誠意のある言動、本気で心配する、本気で愛する姿に、他の兄弟たちもだんだん心を開いていきます。

1991年に映画化され、1990年と1997年にドラマ化された『ふたり』。本気で愛され、心配されるのが“当たり前”だった姉妹のお話です。明るく綺麗で頭の良い妹思いの姉(1990年版・中嶋朋子さん/1997年版・一色紗英さん)。要領が良く何でも出来ますが、少々無理をしています。その姉が事故で亡くなり、姉と比較されダメ扱いされているマイペースな妹(1990年版・石田ひかりさん/1997年版・奥菜恵さん)の成長を、3年間を通して描いています。

2005年の『危険なアネキ』。伊東美咲さん演じる姉は前述の『ふたり』の姉とちがい、少し抜けているキャバクラ嬢。ただし、弟の事が大好きで弟を侮辱する人は許しません。そんな姉を苦手と思っていた弟(森山未來さん)ですが、姉の正義感の強さや愛情を次第に理解していきます。

弟妹思いの姉や兄は、プラスにもマイナスにもなりますが、結局は弟妹の受け取り方次第なのかもしれません。愛情とは受け取る側の器も重要なのでしょう。

いざとなれば最大の味方『ランチの女王』『ブラザー☆ビート』『最後から二番目の恋』

洋食屋を営むイケメン4人兄弟の家に突然美女が迷い込んだ『ランチの女王』。長男こそ適当人間ではありますが、お店の事を真剣に考える次男(江口洋介さん)、まっすぐで誠実、兄や父を尊敬する真面目な三男(妻夫木聡さん)、世渡り上手の四男(山下智久さん)。全体を見通せる力や持続する力、世間を知る力など、お互いに足りない面を補える素晴らしい兄弟と言えます。

ブラザー☆ビート』の兄弟たちも魅力的でした。母子家庭で母を支える、かと思いきや「春恵」と呼び捨てにする友達のような家族。携帯を見られて「ババア」とキレる次男(速水もこみちさん)、「ババアはない。春恵に謝れ」とたしなめつつも呼び捨てな真面目な長男(玉山鉄二さん)、「ハルさん(母)、まだいけてるよ」と慰める三男(中尾明慶さん)。亡くなった父の想いをしっかりと受け継ぐ長男と、ちゃらんぽらんとののしられても兄弟のために頭を下げる次男、家族思いの優しい弟の姿から、“喧嘩をしても仲直り出来るのが兄弟”と、改めて教えてくれるドラマでした。

最後から二番目の恋』の兄弟たちも魅力的です。なかなかいい歳の兄弟ですが、いくつになっても喧嘩はするし、いくつになっても兄弟は大切だと感じさせてくれます。

“義理”でも“実”でも兄弟の絆は強い!『流星の絆』

ここ数年のドラマでもっとも印象深い魅力的な兄弟といえば、『流星の絆』の有明兄弟妹ではないでしょうか。幼い頃に両親を惨殺され、施設で育った兄弟妹が詐欺師をしながら復讐に挑む人気作です。両親の経営していた「アリアケ」の味を守り、弟妹を守ろうとする、二宮和也さん演じる参謀役の長男。変装に長け口のうまい錦戸亮さん演じるイケメン次男。そして、母の連れ子で美人の妹を戸田恵梨香さんが演じています。

実は母と父は内縁関係。つまり妹は戸籍上全くの他人となりますが、兄たちは妹を慈しみますし、騙されれば復讐します。そして、両親の仇の息子に妹が恋をすれば苦悩しますし、妹も兄たちを信じて支えようとします。その兄弟妹の絆から目が離せない名作でした。

“個”が重要視される今、兄弟の絆を描くドラマは以前よりも“リアルさ”を感じられないのかもしれません。逆にそんな時代だからこそ、ドラマの中にこそ感じられる“心に響く兄弟の絆”を感じてみるのはいかがでしょうか?

文/藤原ゆうこ

 

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