初音ミク“痛車”で10年

NEWS2019年6月30日8:40 AM

『初音ミク』が大々的に描かれたいわゆる“痛車”のレーシングマシン ドライバーは谷口信輝選手と片岡龍也選手今回も4位入賞とSUPER GTをけん引する存在

 バーチャルアイドルとして知られる「初音ミク」のイラストをボディにあしらったマシン「初音ミク レーシングVer.」。いわゆる“痛車”と言われる仕様のレーシングカーだが、国内最高峰のレース・SUPER GT・GT300クラスに参戦したり、5月29日より秋葉原にて「初音ミクGTプロジェクト展」を開催するなど、安定した人気を誇っている。この「初音ミクGTプロジェクト(通称:ミクサポ)」は08年からSUPER GTに参戦し続け、昨年10周年を迎えた。同プロジェクトが10年続いた要因や開始当初の苦労について、プロジェクトの担当者に話を聞いた。

【写真】特製『ミク』衣装で圧巻の“美ボディ”披露…レースクイーンらの全身ショット

■サーキットデビューからはや10年、鈴鹿でもおなじみの光景となったミクサポ

  “ファンと共に走るレーシングチーム”をコンセプトに掲げる「初音ミク GTプロジェクト」。トレードマークは「初音ミク レーシングVer.」をあしらったデザインのマシンだが、注目度・話題性だけでなく、2011年、2014年、2017年の3度シリーズチャンピオンに輝くなど戦績も充分。今やSUPER GTを代表するチームの一つに数えられている。

 また同プロジェクトのレースクイーンユニットは「レーシングミクサポーターズ」、通称「ミクサポ」の名前で親しまれている。その年の車のデザインをベースにしたコスチュームに身を包み、チームのレースクイーン業務や広報や宣伝活動を行っている。

――ホビー商品を取り扱うグッドスマイルカンパニーさんが、このプロジェクトを始めた理由を教えてください。

【担当者】2008年に、BMW専門のカスタムカーショップ「Studie」がSUPER GTに初音ミクのイラストをプリントしたマシン「初音ミクStudie GLAD BMW Z4」での参戦を表明しました。そのときグッドスマイルカンパニーは、クリプトン・フューチャー・メディア社とチームをつなぐ役割として参加しました。そういった経緯から最初は応援する立場だったのですが、応援してくれる初音ミクファンやクリプトン社、そして一生懸命車を走らせようとするチームスタッフのためにも頑張ろうという気持ちから徐々に多くの役割を担うようになり、今に至ります。

――今や名実ともにトップチームの仲間入りを果たされましたが、近年の戦績は?

【担当者】2017年にはベルギー開催『世界三大レース』のひとつである24時間耐久レース「Total 24Hours of SPA」に初参戦し、海外進出を果たしました。さらに2018年には、鈴鹿サーキットで初開催された10時間耐久レース「SUZUKA 10 HOURS」に参戦し、アジア圏最強のチームとして表彰台に上っています。

■プロジェクトのスタート当初「毎度タイムに届かず。嘆願書を書いて出場していました」

――プロジェクトのスタート当初は、どのような苦労がありましたか?

【担当者】初参戦の2008年8月の鈴鹿サーキットでのSUPER GT第6戦は出走することもできず、幻のデビュー戦となりました。2戦目以降はどうにか走るようになりましたが、なかなか思うような性能が出ず、他の車とは段違いに遅いペースで走っていました。予選通過もままならず、車もしょっちゅう壊れていたので、完走するだけでも泣いて喜んでいるような弱小チームでした。

 レースには事故防止の目的で、全参加車両が達成すべき基準タイムが設けられていて、未達の車両はレース参加ができないルールでした。そしてわれわれの車は、ほぼ毎戦それを達成できていませんでした。しかし嘆願書という書式を提出することで、お情けで参加を認めてもらえる場合があり、ほぼ毎戦嘆願書を提出して参加を認めてもらっていました。お陰で嘆願書の書き方はどこのチームより上手になったと思います(笑)。

――GT界で初音ミクGTプロジェクトが認知されたターニングポイントは?

【担当者】デビュー時から初音ミクファンや秋葉原界隈では話題になっていましたが、2011年に片山右京監督と谷口信輝選手がチームに加わり、デビューしたばかりのBMW Z4 GT3を採用して、その年にシリーズ優勝を果たしました。そこからモータースポーツファンの間でも一気に認知が広がり、強豪チームとして見てもらえるようになったと思います。

■SNSで話題の「ミクサポ」 個人ファンがチームを支える画期的な“個人スポンサー制度”

 同プロジェクト最大の特徴は、ファン一人一人が直接チームを支える「個人スポンサー制度」だ。多くのファンに参加・応援してもらえるよう、少額からスポンサードできるシステムで、毎年世界中の多くの個人スポンサーの力に支えられてレースを戦っている。

――現在、個人スポンサーのコースは3000円から30万円までとコースが豊富ですが、ここまでスポンサー制度が充実した理由は?

【担当者】チームの母体がフィギュアメーカーということもあり、プロジェクト初期にフィギュア付きコースが真っ先に企画されました。ただ「フィギュアには興味ないけどチームグッズがほしい」という方や「おまけは要らないから、その分のお金もチームを強くするために使ってほしい」という方もいらしたので、そのような声に応えるようにコースを拡充してきました。とは言え、人気コースはやっぱりフィギュア付きのコースです。この10年間支えてくれた個人スポンサーのみなさんには心から感謝しています。

――個人スポンサーの内訳として、リピーターと新規ファンの割合は? またレースの結果によって個人スポンサーの数は変化するのでしょうか?

【担当者】個人スポンサーの総数は減り続けている状況ですので、そこだけをクローズアップするならリピーターの比率はどんどん上がっています。今シーズンは半分以上リピーターだと思います。ただ海外のお客様は毎年増加傾向にあり、ほぼ全て新規です。

レース結果と個人スポンサー数の関係については、具体的な分析はしていませんが、優勝するとスポーツ新聞やテレビで露出する機会が格段に増えるので、確実に数が増えるように感じます。特にシリーズチャンピオンを獲った翌年は、シーズン前からたくさんの個人スポンサーが協賛してくれる傾向にあります。

■“痛車”で参戦すること10年 キャラクターと共にレースに挑むということ

――初音ミクとのコラボが10年も続けられた理由を教えてください。

【担当者】ファンの熱い応援があって、それに応えようとするドライバーをはじめチームスタッフの熱意や、オーナーの負けず嫌いなところもあって続いているのだと思います。初期の頃から「勝つまで辞めない」と公言していましたが、実際勝ってみたら「連勝するまで辞めない」と公言するようになり、今に至っています。多分ずっと辞めないですね。

――キャラクターとともにレースに挑むのは、日本のGT界では初めてのことでしたか?

【担当者】初めてではありません。以前から、マッハ車検『マッハGo Go Go』や『トイ・ストーリー』『カーズ』などのキャラクターとのコラボチームがSUPER GTに参戦していました。マッハ車検チームは今も参戦を継続していて、われわれは敬意を込めて「マッハ先輩」と呼ばせていただいています。

――これまでカーレースと縁がなかった読者へのメッセージをお願いします。

【担当者】大きな走行音を上げて信じられないようなスピードで走るカラフルなレーシングカーは見ているだけでもワクワクしますし、チームが一丸となって0.1秒を争う姿はきっと何かを感じさせてくれると思います。レースだけでなく、イケメンドライバーや可愛いレースクイーン、サーキットのご当地グルメなどサイドアクトも充実していて、車の知識がなくても楽しい時間が過ごせると思います。そして、ひいきのチームがあればもっと楽しくなります。ぜひ初音ミクGTプロジェクトのファンになって、モータースポーツを楽しんでください。

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