又吉直樹、芸人としての矜恃はない

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エンタメNEWS2022年5月12日8:40 AM

『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』を手掛けた又吉直樹

 お笑い芸人として活躍する一方で、作家としての評価も高い又吉直樹。5月27日からは椅子と女性にまつわる8つのストーリーを書き下ろしたオムニバスドラマ『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』が放送・配信スタートする。相方・綾部祐二が渡米して5年。コンビとしての活動は休止しているが、現在もメディアに登場する際は「ピース・又吉直樹」の名義を使用しているのは、なぜなのか? また、“芥川賞作家”という肩書が又吉にもたらしたものについて聞いた。

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◆“書くこと”は好きでやっているので、しんどくもない

──本作では、吉岡里帆さん、モトーラ世理奈さん、石橋菜津美さん、黒木華さんと4人の女性が主人公です。又吉さんが女性を主人公としたストーリーを描くのは、珍しいことなのでしょうか?

【又吉直樹】 そうですね。ただ今回は、椅子をモチーフにしてほしいということだったので、面白そうだなと思って引き受けたところもありました。もともと椅子というものがすごく好きで、椅子の持つ背景や特性から物語の着想を得ていったので、男性が主人公でも成り立つ物語もあると思います。

──自分の手を離れて登場人物たちが動き出すのは、作家としてはどんな感覚ですか?

【又吉直樹】 面白いですよね。演じる人によって自分の思ってもみなかった感情が引き出されたりするのは。小説と違って、映像や舞台、ユニットコントといった皆で作るものは、書いている段階でそこまで計算したらダメだと思っています。むしろ自分の手を離れたらどうなるのかを、期待して書くことが多いです。

──作家・又吉直樹の新作として期待している人も多いと思います。「書くこと」のオファーが引きも切らない今をどのように捉えていますか?

【又吉直樹】 20歳からエッセイを書き始めて、コントも年間何十本と書くような生活を15年くらい送ってきたので、物語を書くことにはさすがに慣れました。好きでやっていることなので、しんどくもないですし、このまま好きなことをやってなんとか生きていけたらいいなと思っています。

◆お笑い芸人をやめて作家になったわけではない…誤解を解くことが大変

──昨今は芸人の「お笑い」とは異なるフィールドでの活躍が目立ちます。又吉さんも作家としての顔が色濃くなっていることについて、どのように感じていますか?

【又吉直樹】 「お笑い芸人をやめて作家になったんですね」と誤解されることが増えて、それを説明しないといけないことが大変です。月1回の自主企画や単独ライブは、当たり前のように続けてきたけれど、それが注目されることはほとんどなくて、小説を書いたことばかりがフィーチャーされてしまって…。「いや、芸人やっていますよ」って主張しないといけないようになってしまったことは、悲しいですね。

──それはやはりお笑い芸人であること、お笑い芸人としての活動にこだわりがあってのことなのでしょうか?

【又吉直樹】 僕は選択肢がいっぱいあるなかでお笑い芸人になったわけじゃなくて、他に何もできることがなかったので、この世界に飛び込んだんです。だからお笑い芸人としての矜恃とかは特にないです。ふざけたり、変なことを言ったりするのは、僕にとって息をするのと同じくらいのこと。やるなと言われてもやるし、というのがまず大前提としてあるんです。

──「お笑い」の仕事は、又吉さんにとってなくてはならないものなんですね。では、「書く」お仕事については、どのように考えているのでしょうか?

【又吉直樹】 ほぼその地続きにあるものですね。世間では急に小説を書いたと思われているけれど、コントや舞台の脚本はずっと書いてきました。友だちや同期のお笑い芸人には、「昔と書いていることが変わらないね」と言われます。好きなことをやって生きていくのはなかなか難しいなと年齢を重ねるごとに感じますが、自分はこれしかできないから頑張るしかないよな、という感じですね。

──現在はコンビでの活動は休止中ですが、「ピース・又吉」の名義は大切にされているんですね。

【又吉直樹】 正直そこまで深く考えてないんです。サインを書くときも「ピースって書くんですね」と言われるのですが、「いや、ピースやし…」というくらい自然なことだと思っています。

◆“面白い小説が書けなかったら死ぬ”わけではない、どんな形でも生きていればそれでいい

──『ORIX MONEY』のCMでは、お二人の姿を目にしたファンより「ウルッときた」とコンビでの活動を望む声も多く寄せられていますが、いかがでしょうか?

【又吉直樹】 僕が「コンビでやりたい」って言ったら変なことになるし、「やりたくない」って言っても変なことになる。それに関して僕としての意見は特にないです。綾部はやりたいことがあってニューヨークに行っているので、僕はそれを応援したい。あっちで映画とか出てくれたらカッコいいなと思っています。

──40代になり又吉さん自身は、これからの自分の仕事についてどのように考えていますか?

【又吉直樹】 僕は両親のことを誰よりも尊敬しています。だけど両親はお笑い芸人でもないし、小説家でもない。僕がどれだけ仕事を頑張っても、2人に辿り着くことはできないんですね。ということは、「この世界は、“面白い小説が書けなかったら死ぬ”みたいなものじゃないんだな」と考えるようになったのは、この年齢になって変わったことかもしれません。

──表現の世界に生きていると「何者か」になることを渇望したり、求められることもあるかと思いますが、いかがでしょうか?

【又吉直樹】 僕は、たまたまこの仕事しかできないからやっているけれど、皆それぞれが自分の持ち場で頑張っているんだなと。そう思うと、どんな形でも生きていればそれでいいのかなという思いは、昔よりも強くなりました。

(文/児玉澄子)

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