左半身麻痺リハビリを投稿のワケ

#カウンセラー#リハビリ#気持ち#TikTok

エンタメNEWS2021年11月21日8:40 AM

事故で左半身麻痺となったえまさんが「100日間の物語」で歌手デビュー

 事故で左半身麻痺となったえまさんは、TikTokで「100日後に活舌がよくなる人」と題したリハビリの様子を投稿し、100日間でフォロワー10万人を獲得。その姿に感動した音楽グループ・コロTEAMのコロちむからの熱烈なオファーにより、デジタルシングル「100日間の物語」で歌手デビューを果たした。事故に遇う前は、生きている意味さえもわからなかった彼女が、事故当時の状況や現在の心境、構音障害を抱えながら歌唱した楽曲について語った。

【写真】事故で左半身麻痺になったえまさん、車椅子生活の様子も…

◆事故前は生きている意味さえもわからなかった港区女子…100日企画を達成し自分を好きになれた

――noteでは、「事故に遭う前の私は、所謂港区女子ってやつだった」と綴られていましたが、事故に遭う前の生活について教えてください。

【えまさん】 毎日二日酔いで昼過ぎに起きていました。働きたくはないけれど、何かをしていないと不安でした。食事に連れて行ってもらったり、バーに行ったりして過ごしていました。

――「今思うと絶対友達になりたくないタイプ」とのことですが、どんな人だったのでしょうか?

【えまさん】 自分のことしか考えていませんでした。空っぽな毎日だったけれど、「充実している」と自分に言い聞かせ、暗示をかけるように、高級な料理やブランド品ばかりをInstagramに投稿していました。

――事故に遭う前は、夢や目標がありましたか?

【えまさん】 夢や目標どころか、生きている意味さえもわかりませんでした。

――2020年3月に事故により左半身麻痺となり、7ヵ月間入院。当時の状況を教えてください。

【えまさん】 初めの1ヵ月はICUにいたのですが、その頃の記憶はほとんどありません。ずっと悪夢にうなされていました。海で溺れて必死にもがいたり、大量のいちごのクッションのなかで蟻地獄のように埋もれてもがいていたり…いつも苦しくてもがいている夢でした。現実世界でも、ベッドの上で暴れていたようです。意識はあるけれど、意思疎通が図れない状態でした。

◆TikTokが私と社会を繋いでくれるものに…事故前は心が満たなかった私が自分を好きになれた

――リハビリの様子をTikTokに投稿した理由を教えてください。

【えまさん】 話し方が少しでも良くなればと思い、軟口蓋挙上装置という構音障害(音を作る器官やその動きに問題があり、発音がうまくできない状態)に効果があると言われている装置を病院で作りました。リハビリは本当に少しずつしか効果が出ないので、後から見返せるように記録のために始めました。リハビリをさぼらないように自分にプレッシャーをかける意味で、100日と期間を決めてTikTokに投稿することにしました。観ている人を勇気づけようだなんて全く考えていなかったので、10万人もの方に応援してもらえるなんて、夢にも思いませんでした。

――「100日後に活舌がよくなる人」企画を終え、どのように感じましたか?

【えまさん】 自分を好きになれました。今までの人生、学校も仕事も一生懸命になれず、逃げてばかりでした。そんな私が100日休まずに続けられたことが、とても嬉しかったです。自分を好きになれたら、家族のことや彼氏のこと、応援してくれる皆さんのことを考えられるようになりました。

――TikTokを投稿するようになり気持ちの変化はありましたか?

【えまさん】 退院してから1人で過ごす時間が増え、社会から孤立してしまったような気持ちを抱えていました。投稿を始めてからフォロワーさんが増えて、TikTokが私と社会を繋いでくれるものになりました。今では、SNSを通じて私にしかできないことをやりたいと思うようになりました。フォロワーさんから「自分ももっと頑張ろうと思った」といった声をもらい、自分のためにやっていたことなのに、TikTokをやっていなければ出会わなかった人の心の支えにいつのまにかなれていたことが、とても嬉しかったです。

――退院後、メンタル心理カウンセラーと上級心理カウンセラーの資格を取得していますが、その理由は?

【えまさん】 事故に遭う前の私は、いつも心が満たされず、自分を好きになれない、生きている意味さえわからない、そんな精神状態でした。クリスチャン・ディオールのバッグを買ってもらったときよりも、入院中初めて3段の階段を登ったときの方が、比べ物にならないくらい嬉しかった。その感情の理由を知りたくて心理カウンセラーの勉強をしました。

――事故後、考え方も変わったのでしょうか?

【えまさん】 今までとは180度生活が変わりました。これからどうやって生きていけばいいのか、わからなくなりました。でも、TikTokを始めたことでたくさんの出会いがあり、やることができた。生きる意味ができた気がしました。歩けること、話せること、水を飲めること…当たり前のことが急に何にもできなくなって、ちょっとずつまたできるようになって。周りの人からしたら大したことじゃなくても、一生懸命努力していると自分のことを好きになれる。それを知れたから前向きになれたんだと思います。

◆今ある幸せを実感することができた作詞作業、自分の声が曲になって感動した

――そのTikTokがきっかけとなり、歌手デビューも果たしました。

【えまさん】 作曲者のコロちむさんからInstagramのDMに、「TikTokを観て感動しました。歌でも元気づけてくれませんか?」と連絡をもらいました。でも最初は、「詐欺なのかな…」と思いました(笑)。構音障害を抱えていてちゃんと歌えないのに、なんで私が!?と感じていました。その後、コロちむさんと何度かやり取りをしていくうちに、歌手デビューすることを決意しました。

――体験談を歌詞にすることは、辛くなかったのでしょうか?

【えまさん】 「100日間の物語」は、事故のことを直接的に書いたものではないので、辛くはありませんでした。TikTokで投稿した「100日後に滑舌が良くなる人」では、ネガティブな思い出は何もなく、積み重ねてきた100日間を振り返って、今ある幸せを実感することができました。その気持ちを歌にしました。

――構音障害を抱えるなか、苦労したことはありますか?

【えまさん】 iPhoneを使って自宅で1人で録音をしていたのですが、滑舌が悪かったり、音程が外れていたり、なかなか納得がいかず、何度も撮り直しました。長時間歌っていると声が震えるため、何日もかけて録音しました。作詞→作曲→録音→編曲という順番で制作を進めてもらったのですが、録音した自分の声だけのものにちゃんと音がついた時は、本当に感動しました。

――「100日間の物語」で伝えたいことは?

【えまさん】 とりあえず一歩踏み出してみること、できる範囲でいいから続けてみること、笑顔を忘れないことを伝えたいです。私は歌を通して何かに悩んでいる人や辛いことがある人の支えに少しでもなれたらいいなと思い、歌手デビューすることを決めました。その気持ちは、これからもブレたくない。そのブレない気持ちのためなら歌手を続けていきたいです。

――いま夢や目標はありますか?

【えまさん】 何か辛いことがあったとき、突然病気になったとき、そんなときに思い出してもらえる存在になりたいです。「えまちゃんも何もできなかったと言っていたけれど、自分もなんとかなるかな」と思ってもらえるように、たくさんの人に私の存在を知ってもらえるように、これからもSNSを続けていこうと思います。

――今後、挑戦したいことはありますか?

【えまさん】 料理、洋服のデザイン、水泳、作詞、歌唱…この1年半でいろいろなことに挑戦してきました。いまは、これといったものはないのですが、何かお話をいただいたら積極的に挑戦していきたいと思っています。

#カウンセラー#気持ち#TikTok#リハビリ

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