米軍に接収、『雷電』の数奇な運命

NEWS2019年7月2日7:00 AM

作品:米軍に接収され「ジャック」という名に変えられた旧日本軍局地戦闘機「雷電」/制作:亀人(@kamezin2)

 1958年に誕生した国産プラモデルの歴史は60年を超え、今なお模型ファンの心を掴んで離さない。還暦を過ぎたレジェンドモデラー・亀人氏もそのひとりだ。究極のウェザリングを志向する氏が惹かれた、旧日本軍局地戦闘機「雷電」の魅力。そして、スケールモデルから感じられる“時代性”とは。

【写真】実物よりリアル!幻の戦闘機「震電」、戦艦「大和」、ゼロ戦を完全再現!

■第二次大戦の戦闘機は、国ごとに気質、戦術、機能がまるで異なる

――スケールモデルの魅力に目覚めたキットを教えてください。

【亀人】今から10年ほど前、京都にボークス本社がオープンし、後に造形村からはSWS(スーパー・ウイング・シリーズ)という超リアルな1/32 航空機モデルの「震電」が発売されました。ちょうど造形村の方々とも仲良くして頂いていたので、隠し技などを教えていただき、SWSの魅力にのめりこんでいきました。

――スケールモデルで最初に制作したプラモは何ですか?

【亀人】随分昔の事で思い出せませんが(苦笑)、50年前だとゼンマイ駆動の戦車やスポーツカーでしょうか。戦車は、ドイツのゲパルトが大好きでした。

――亀人さんは航空機を多く制作されていますが、その魅力は何ですか?

【亀人】とにかく種類が半端なく多いことでしょうか。航空機によってお国柄も明確です。その国の気質がデザインに表れていて、妄想がふつふつと湧いてきます。また、見る角度によって色々な表情が楽しめる点もたまりませんね。

――おっしゃる通り、WW2(第二次世界大戦)の航空機は今も人気です。なぜ、この時代の兵器はモデラーに愛されるのでしょうか。

【亀人】この頃は、主にドイツ・アメリカ・イギリス・日本の航空技術が進歩した時代だと思います。先ほども言ったように、その国の気質、戦況、戦術などで航空機の機能や戦術、もちろんデザインも違います。機体ごとに背負っている“ストーリー”があるからこそ、作り手は様々な空想や妄想を楽しめるのだと思います。また、連合国と枢軸国という対立軸は、ガンダムで言えば、連邦とジオン。宇宙戦艦ヤマトなら、地球防衛軍とガミラスいった感じでしょうか。

■「雷電」は生産数も少なく、活躍の場を与えられなかった“儚さ”に惹かれる

――一番好きな航空機のキットを教えてください。

【亀人】WW2後のジェット化は、航空機史における“カンブリア爆発(爆発的多様化)”だと思っていて、今からすれば信じられない形状や、テスト機ならではの意外な機体形状等々が見られます。たとえば、1960年代にイギリスで試作された爆撃機「BAC TSR2」が大好きで、妙に制作意欲をくすぐられますね。

――では、WW2の旧日本軍の航空機の中で好きな機体は?

【亀人】局地戦闘機「雷電」です。旧日本軍の戦闘機らしからぬずんぐりとした機体。戦後、アメリカに接収され「ジャック」という名に変えられて最後を迎えたストーリー性。生産数も少なく、活躍の場を与えられなかった儚さに惹かれます。ちょうど、SWS「雷電」のムック本にライターとして作例と記事を掲載させていただきました。苦しくも楽しい2ヵ月でした。

――ムック本に作例が掲載されるほどの技術をお持ちですが、プラモデルの制作で「この技術は負けない」という自身の長所を教えてください。

【亀人】キットに愛情を注ぐこと、そして機体ごとの“時代感”を表現する塗装にはこだわっています。先行してやってきたガンプラのウェザリング技術が大いに役立っています。

――最後に、亀人さんにとってスケールモデルとは?

【亀人】生きてきた時代や歴史を感じられるのがスケールモデルの魅力です。人生の教科書とも言えます。これからも、名作キットと1対1で真摯に向き合っていくつもりです。

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