芥川賞作家の高瀬氏、今は食欲ゼロ 

#芥川賞

エンタメNEWS2022年7月20日7:34 PM

(左から)『第167回直木三十五賞』を受賞した窪美澄氏、『第167回芥川龍之介賞』を受賞した高瀬隼子氏 (C)ORICON NewS inc.

 日本文学振興会は20日、『第167回芥川龍之介賞・直木三十五賞』の選考会を都内で開催し、直木賞は窪美澄氏(56)『夜に星を放つ』、芥川賞は高瀬隼子氏(34)『おいしいごはんが食べられますように』に決定した。帝国ホテルにて会見が行われ、出席した高瀬氏が今の心境を語った。

【写真】受賞者はどんな人?黒髪ロングの芥川賞作家・高瀬隼子&直木賞作家・窪美澄

 芥川賞を受賞して高瀬氏は「うれしいですが、実感がわかなくて…。ウソかも知れないと思い(会場に)来ました。びっくりしています」と驚きを隠せない様子。

 また、執筆中は食欲がなかったそうで、記者からタイトルにちなみ「受賞して、おいしいごはんが食べられそうですね!」とイジられると、「(今は)食欲がゼロになっていて、発表を待っている間も気持ち悪くなって…。あした以降になった食べられると思います」と照れていた。

 『おいしいごはんが食べられますように』は、仕事+食べもの+恋愛を組み合わせた小説で、職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾の、ままならない人間関係を、食べものを通して描いている。

 高瀬氏は、1988年愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒業。2019年『犬のかたちをしているもの』で第43回すばる文学賞を受賞し、デビューした。

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。

■第167回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
小砂川チト『家庭用安心坑夫』(『群像』六月号)
鈴木涼美『ギフテッド』(『文學界』六月号)
高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』(『群像』一月号)
年森瑛『N/A』(『文學界』五月号)
山下紘加『あくてえ』(『文藝』夏季号)

■第167回直木三十五賞 候補作(出版社)
河崎秋子(※崎はたつざき)『絞め殺しの樹』(小学館)
窪美澄『夜に星を放つ』(文藝春秋)
呉勝浩『爆弾』(講談社)
永井紗耶子『女人入眼』(中央公論新社)
深緑野分『スタッフロール』(文藝春秋)

■選考委員
【芥川賞】小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
【直木賞】浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき
※五十音順・敬称略

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