若月、目指す女優像“いない存在”

エンタメNEWS2020年7月30日6:00 午前

若月佑美 (撮影:石川咲希/Pash)(C)ORICON NewS inc.

 ドラマや映画、舞台など数多くの作品で幅広く活躍している女優・若月佑美。ドラマに続き出演した『今日から俺は!!劇場版』が現在公開中で、スケバン役を熱演している。6月27日の自身26歳の誕生日にはオンラインサロン『未開発区域』を開設。新たな挑戦をスタートさせた若月に、映画の撮影話や仲が良いという共演者の橋本環奈とのエピソード、オンラインサロンを通じてやりたいこと、女優として目指すべき道などを聞いた。

【インタビューカット】ドキッとするような大人っぽい表情を見せる若月佑美

■舞台で演じたヤンキーをきっかけに出演

――ドラマ、劇場版と出演した『今日から俺は!!』ですが、もともと作品はご存知でしたか?

 知っていました。私が(舞台の)『犬夜叉』に出演したとき、2.5次元の人がそのキャラクターになるための美容院に行っていたんですが、そこの美容師の方から「これ面白いから読んでみて」って(漫画を)勧められました。自分が実写版に出演するのは「まさか」でしたけど、うれしかったですね。

――『今日から俺は!!』が置いてある美容院はインパクトがありますね。

 その美容師さんの姿を見たら多分、「でしょうね」と言うと思います(笑)。ほかにも『クローズ』なども置いてありました。

――なるほど。ブレないラインナップですね。現代ではなかなか見ることはないスケバン役を演じるにあたり、どのように役作りをされたのでしょうか?

 実は『今日から俺は!!』の出演が決まる前、福田雄一監督と舞台をご一緒させていただきました。そのときはヒロインのOL役だったのですが、そのOLが主人公の夢の中で綾波レイとかいろんなキャラクターになっちゃう、という設定でした。

 その一つに「僕の好きだったOLがヤンキーになっちゃう」というシーンがあり、結構ガチガチにヤンキーを演じたら、それを見た福田監督から「ヤンキーできるね! 『今日から俺は!!』というドラマをやる予定があって、ドスの利いた声で真っすぐに普通のことをツッコむスケバン役があるんだけど、これならできるね!」と言っていただき、その後に正式にお話がきました。

――ということはスケバンの役作りはあまり困らなかったのでしょうか。

 そうですね。登場人物が男性ではありますが、やんちゃなヤンキーを描いた『クローズZERO』や、スケバンとはちょっと違いますが女性が“オラオラ”している点では似ているかなと思って『下妻物語』などを撮影前に見ました。あとは検索していっぱい調べました。

 現場でも福田監督から、ご一緒した舞台を例に「あのときのあの声でやって」という指示をいただいたので、スッと演じることができました。

――スケバンを演じてみて、改めていかがでしたか。

 実際に近くにいたらちょっと怖いなって感じですけど、もし同じ時代にいたとしたら自分もスケバンになっていたかもしれないですね(笑)。

――本当ですか!?

 ちょっと楽しそうだなって。ただどちらかというと自分はスケバンよりも男の子に交じるんじゃないかな。そっちの方がカッコいいと思っちゃうので(笑)。

――今作も含めて福田監督作品に何度も出演されていますが、改めて印象を聞かせてください。

 少し軽めな雰囲気やノリは、普段から変わりません(笑)。あと約束を大事にしてくださる方です。(今回のように)「やろうよ」と言った言葉を現実にしてくださるのが、とてもカッコいいと思いますし、とても感謝しています。

――すてきな方ですね。今回はどのような演出があったのでしょうか。

 やってみて違ったら指摘してくださいました。環ちゃん(橋本環奈)が演じる京子さんが(本来はスケバンなのに)スケバンじゃなくなっているという役なので、私は真っすぐにドスの利いたちょっと怖い普通のスケバンをやりました。

■共演した同年代の役者から得た“刺激”

――撮影中に印象に残ったことは何かありますか?

 ドラマ撮影は夏だったのでスケバンの衣装が暑くて、「このタイツが!」って思っていたんですけど、映画のときは寒くて寒くて。逆に「スケバンはスカートが長くてラッキー」って環ちゃんと話していましたね(笑)。(清野)菜名ちゃんは足が出ているから「寒そうだね」っていう話もしましたね。

――どちらも大変そうですね。今作は賀来賢人さんや伊藤健太郎さんなど、年齢の近い共演者の方が多いですが、共演してみていかがでしたか。

 アドリブでリハーサルと本番で全然違うことをやったりして、せりふや台本だけで終わらない探究心がすごくすてきだなと思いました。アドリブって自分でキャラクターのない部分を作って、「このセリフ言いそう」と考えて言う。そういうところは、私はまだまだ。頭がちょっと固いので、自分にせりふがないときは、すごく真面目にいなきゃと思ってしまいます。

 「やれ!」「ギアをはずして振り切れ!」と言われたらいけるのですが、言われない限り「台本にないことはやっちゃいけない」「勝手にやっていいのか」とかすごく考えちゃうタイプ。「自分がここでいったら引かれるのでは…」とか、「そうじゃないと言われるのでは…」とか、挑戦することが怖い。そういう面では今回の現場ではすごく刺激を受け、“出しゃばり”と“出る”は違うということを改めて実感しました。

 皆さんしっかりと考えて、しかも面白いものを当てていくところがカッコいい。私も同じラインに行けるようにもっともっと頑張らなきゃなと思いましたね。

――今回挑戦してみたことはありますか?

 アクションシーンではせりふがないので、「明美だったらこういくかな」とか、「自分が明美と信じてそこに立っていればそうなるかな」と自分で考えてやりました。

――セリフなしの佇まいや動きは難しそうですね。

 すごく難しいですね。勝手に物語を作っても違うし、だからといって素の自分に戻るのは余計に違う。例えば映画やドラマはカメラが寄ってくれて見えなくなりますけど、舞台ではステージ上にいるのが見えているので、そういうときの居方というのが今後、舞台でも映像でも課題だなと感じています。

――舞台通の方はせりふを言っていない演者さんをよく見ている方も多いですしね。

 そうなんですよ。それを見るために何回も通ってくださるとなると、もっと気合いをいれなきゃなと思いますね。

――ところで先ほどから何度か名前も出ましたが、プライベートでも仲良しだという橋本環奈さんと共演してみての感想や、橋本さんの印象を聞かせてください。

 環ちゃんが演じる京子さんは「もう最強だな」と思いました。福田さんが求めたものを完璧にこなしますし、顔面がお強い(笑)。本当に美しくて、美しいからこそギャグをやると面白い。「すごいなこの人!」と思います。

 仕事もプライベート含めいろいろ話しますが、仕事に対する姿勢がめちゃめちゃカッコいい。それに「人生を何回やり直したの?」というぐらい、すごく大人。しっかりしていて本当にいろんなことを考えていて、しかも作る側の気持ちも考えている。普段から刺激をもらっていて、「その考え方カッコいい。私もそうしよう」って思うことも多く、すてきな方です。

――プライベートで会ったりはしますか?

 めちゃめちゃ会いますね。多分、一番会っているんじゃないかなと思います。

――お互いに波長が合っているんでしょうね。

 そうですね。お互い声質もちょっと落ち着いた声で、ずっとしゃべっていても心地良いです。あとお互いに結構サバサバしているので楽というか、環ちゃんの運転でドライブに行くことがありますが、そういうときも気を使わないですし、あの空間で2人きりでずっといて全然平気というのは、ほかの人ではないかもしれないですね。

 ドラマのロケ終わりに、みんなでお肉を食べに行くというのが恒例になっていて、今回は行けなかったんですけど、環ちゃんと2人でステーキを食べたりコーヒーを飲んだりしました。

――かなりの仲良しぶりですね! ではそんな気の合う人と同じ作品に参加できるのはうれしいことですね。

 めちゃめちゃ良かったですね。もう気心知れているので、お芝居でも「受け止めてくれる」という安心感があります。ドラマのときに私の彼氏役だった戸塚純貴さんも、舞台で共演して3カ月ぐらいずっと一緒になったんですが、プロデューサーからそこのシーンが「一番良かった。掛け合いも決まって遠慮なく芝居をしているのがいい」って言ってもらえました。そういう関係性をいろんなところで築けるようにしなきゃと思いました。

■“理屈抜き”の表現目指す

――演じるまでのコミュニケーションの取り方が演技に影響したり、画に出たりするのですね。

 そうですね。太賀さんや賀来さんと前室で一緒だったのですが、そこでは全然関係ない話をしているのに「お願いします!」と声がかかると全然違う感じになる。その切り替えがすごいなって。「役者さんってすごい!」って思っちゃいました(笑)。

――若月さんもすてきな女優さんです。ご自身では現時点での女優・若月佑美はどのように評価しますか?

 頭で考えてしまうのをやめたいと思っています。頭で理解はできているのに表現にならないということがあって、それを全部取っ払いたいです。

 理屈やリアルを勝手に考えちゃうクセがあって、例えば作品としては叫んだ方いいけど「現実だったらここでこんなに叫ばないよな」とか、オフィスのシーンで上司に何か言われて「わかりました」というのも、「普通は『承知しました』と言うんじゃないか」とか、すごく考え過ぎてしまって折り合いがつかず、自分で勝手に壁にぶつかっちゃう。

 現実はそうかもしれないけど、作品はあくまでフィクションでありそこのリアルはそんなに必要なくて、お客さまに面白くテンポ良く、どれだけいい作品を届けられるかが一番大事。そのことをしっかり意識しないといけないという課題はありますね。

――ご自身ではそのように感じられているのですね。視聴者としては『今日から俺は!!』や『父と息子の地下アイドル』の地下アイドル役など、さまざまな役をナチュラルに演じられている印象が強いです。

 いやいや(笑)。アイドルを辞めてからもう一度、地下アイドルやらせていただきました(笑)。あれも結構葛藤して監督とたくさんお話しました。アイドルの経験はめちゃめちゃ活きたんですけど、「本当にアイドルすぎるからやめてほしい」「カメラを意識して踊るのが音楽番組に出ている感じがして嫌だ」って言われました(笑)。

――なるほど(笑)。では目標としている女優像を教えてください。

 女性として憧れている方はたくさんいますが、なかでも吉田羊さんが大好きです。仲良くさせていただいてまして、お話を聞けば聞くほどすてきな女性。ああいった女性になりたいなと思います。

 女優としては“いない存在”になりたい。今はすごく可愛い女優さんはたくさんいらっしゃるので、自分の強みは何だろうと考えたとき、どっちかというと「中性的な存在もありなのでは」と感じました。

 例えばですけど、性同一性障害の役とか、ちょっと男性寄りでもいいかなって。『花ざかりの君たちへ~イケメン パラダイス~』の堀北真希さん、『桜蘭高校ホスト部』の川口春奈さんなど、女の子が男の子のフリをしている作品は漫画ではまだたくさんあるので、「いるかもしれない」みたいなゾーンでやってみたいですね。

■ファン同士のつながりに喜び、今後はライブ配信も

――唯一無二の存在というのは貴重ですよね。ところでステイホーム期間中に何か見直したことはありますか?

 今までは自分の中ですき間時間ができると、それを埋めるものとして「この時間は絵を描いちゃおうかな」と考えていましたが、ほかに何かやれることを選択肢として持っておいた方がいいなと思いました。

――どの様な選択肢ができましたか?

 「誰かのために時間が使えるな」と思いました。誰かの質問や悩みに答えるということは自分としても楽しいし、自分ためだけじゃない時間ができるなって。インスタなどで質問返しをするなど、自己完結じゃない時間を作ろうと考えました。

――心の針の向きが少し変わったのですね。そういう意味では若月さんらしさを出していくのがオンラインサロンとなりそうですが、開設したきっかけはなんですか?

 「いろんな役をできるカメレオン女優じゃなくて、いろんなことをやっているカメレオン女優がいい」と思っています。それは女優としていろんな引き出しがあるのではなくて、もはや女優かどうかもわからないみたいな、そういうカメレオンさが面白いなと。

 自分がやりたいことをマネージャーさんと話したとき、デザインもお悩み相談もやりたいし、単純にブログを書いたりしたいし、やりたいことがいっぱいありすぎちゃって。若月佑美として発信し続けて、一つ一つのスキルを上げていく場所があってもいいのではとなり、オンラインサロンを始めることになりました。

――コンテンツの内容的にはファンとの距離感が近いものも多いですが、若月さんがアイデアを出されたのでしょうか?

 そうですね。ファンの方のコメントで気づけることもありますし、とっても励みになっていることも事実です。一番うれしいのはファン同士で会話をしているのを見るのがすごく好きです。「誰か教えてくれませんか」というレスに対し私じゃない方が返してくれて、そこで問題が解決しているのを見ると「私を通じて出会った人たちがいる」という喜びがありますね。

 もちろん私も参加しますし、私の活動を見てもらう場所ですけど、感想とかはファンの方同士で話してもらったらいいかなと思っています。そういう面でちゃんとみんなが話できる場所を作りたいと思っていました。

――今後オンラインサロンでやってみたいことは?

 ライブ配信をしたいなと思っています。今はファンの方に100個の質問をしてもらい、それに答えたりメイク動画を撮ったりしていますが、そういうちょっとしたプチ番組じゃないですけど、オンラインサロン内の番組として配信できたらいいなって思っています。

取材・文:遠藤政樹
撮影:石川咲希(Pash)

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カテゴリ

映画

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