61歳“派手”ファッショニスタ話題
エンタメNEWS2024年9月19日8:30 AM
「年齢は記号に過ぎない」とも言われるが、年齢にとらわれない個性豊かなファッションを日々SNSで発信している、“還暦”を過ぎた女性が話題。投稿しているのは、61歳とは思えない、エイジレスでオリジナルのアレンジをきかせた服装を楽しんでいる、はる。(@chikuchiku_1221)さん。はる。さんに、ファッションへの思いやこだわり、SNSで発信する想いを聞いた。
【写真】「まさに…ナウい!」およそ42年前の専門学生時から現在の、はる。さんのファッションヒストリー
■子ども服からギャル服まで…自由に好きな服を着て何が悪い?
はる。さんは、子ども服からギャル服まで…なんでも着こなし、“還暦”という年齢に囚われない“自分ならでは”のファッションアレンジを、日々SNSで披露。はる。さんの投稿は、「派手地味問わず、好きなものを着る勇気をもらえました」「素敵すぎます」「参考にします」など、“ファッション迷子”になっている人たちに、勇気を与えている。
――投稿への反響で特に印象に残っているものはありますか?
「私よりも若い方たちが、『年相応の服を着なくては!』という思いにとらわれていることに驚きました。印象に残るコメントとしては、『派手だけど痛くない』とか、『派手だけど真似したくなるコーディネート』とか、“ただ派手なだけではない”と感じてくださるコメントが、嬉しくて印象に残っています」
――はる。さんは、昔からずっと変わらず”派手コーデ”ファッションだったのでしょうか。何歳頃から今のようなお洋服を着るようになったのですか?
「高校を卒業した後、服飾の専門学校へ進みました。その頃はDCブランド(デザイナーズ&キャラクターズ)全盛期だったので、『コムデギャルソン』や『ヨージヤマモト』の服を着たり、自分で作った服を着ていました」
――70~90年代頃に流行した、ブランド個性やキャラクター性を前面に打ち出したデザインがお好きだったんですね
「結婚して、子育て中はママ友の中で浮かないように、ナチュラルテイストのファッションを着ていました。しかし子どもの手が離れて、長女(漫画家)がアイドルの衣装をデザインすることになり、その手伝いをするうちに学生時代の気持ちが蘇り、今のようなファッションになりました」
■年相応の格好をしなくちゃ…なんて“自分に呪いをかけてはダメよ”
――“ファッショニスタ”としてSNSで活動されるようになったのは、なぜですか。
「きっかけは、衣装関係で出会う若いアイドルの方々に『ママおしゃれね!』と褒めてもらえることが多くなったことでした。娘からも『普段着ている服をInstagramに載せてみたら?』とアドバイスをもらい、コーディネートの記録になればいいかな、と始めてみました」
――当初は、日々の記録用でのスタートだったんですね。
「また、勤務する書店の売り場で『◯歳になったらこんな服を着ましょう』とか、雑誌の特集でも『◯歳になったら一生モノのアイテムを購入して丁寧な暮らしを…』などのタイトルを目にするたびに、違和感を感じていました。
私のように還暦を過ぎても中高生ブランドの服を着たり、子ども服を着たり…自由に好きな服を着る人もいるんだよ、ということを知ってほしくて発信を始めました。始めて間も無く、Xで投稿のことがバズりまして今に至っております」
――活動を始めてご家族や、ご友人の反応はいかがでしたか。
「みんな応援してくれています。私は書店で働いているのですが、自分のことが掲載されたムック本(『60歳からの生き方図鑑』)が出た時は、職場の人が売り場を盛り上げてくれて嬉しかったです。とくに娘たち(31歳と24歳)は、身近でアドバイスをくれて刺激をもらっております」
――はる。さんのコーディネートへのこだわりを教えてください。
「大切なのは引き算をするバランス感覚です。カラフルな服が好きなのでついつい、あれもこれもと足したくなりますが、やりすぎると胸焼けするようなハイカロリーコーディネートになってしまいます。なので足しては引き、引いては足すを繰り返してコーディネートを作っています」
――自身のSNSでの投稿を”歩くパワースポットみたいな”と表現されておりますが、SNSを通して、ユーザーに届けたいことや伝えたいことはありますか。改めてはる。さんの想いをお聞かせください。
「『自分に呪いをかけてはダメよ』ですね。年相応、背が低い、ぽっちゃりしているとか…、本当はこんな服が着たいのに、他者の目を気にして気持ちにフタをしている方からのコメントをよく頂きます。服は自分で選ぶことのできる、数少ないものの1つ。せっかく着てみたいと思える服があるなら、人目を気にせずにチャレンジしてほしいです。
◯歳になったらこんな服を着ましょう、みたいな本は見なくてよろしい(笑)。好きな服を着て、服が持つエネルギーを感じて欲しいです。SNSを通じて、これからもファッション迷子になっている方に勇気をあげたいし、私の派手な服を見て、明るい気持ちになってもらえたらいいですね。そういう意味でのパワースポットになりたいです」
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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