RIZIN鈴木千裕 単独インタビュー

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エンタメNEWS2024年3月27日6:00 PM

4・29『RIZIN.46』で金原正徳の挑戦を受けるフェザー級王者・鈴木千裕 (C)ORICON NewS inc.

 金髪がトレードマークの“天下無双の稲妻ボーイ”が、金色のベルトを腰に巻いて、ついにRIZINのリングに戻ってくる。第5代フェザー級王者・鈴木千裕が、4月29日の『RIZIN.46』で、挑戦者・金原正徳を相手に初めての防衛戦を迎える。

【動画】【RIZIN】鈴木千裕、会見に出ない挑戦者・金原に不満「王者にもファンにもリスペクトがない」 能登半島チャリティーイベントについて語る【単独インタビュー】

 ORICON NEWSでは、今年の上半期のRIZINの大一番に向けて練習のペースを上げているチャンピオンにインタビュー。王者になって変わったこと・変わらないこと、会見を欠席した挑戦者・金原への不満、そしてチャリティーイベントで訪れた能登の子どもたちとの約束について、王者になってさらに説得力を増した真っ直ぐな言葉で語ってくれた。

■会見に出ない挑戦者・金原に不満「王者にもファンにもリスペクトがない」

――アゼルバイジャンでベルトを獲得してから早4ヶ月ほど経ちましたが、チャンピオンとしての自覚はもう身についていますか?

【鈴木】それは元々ずっとありましたよ。「俺は絶対にチャンピオンになる」って思って生きてきましたから。ベルトを取ったから変わるんじゃなくて、チャンピオンになる人はそういう“器”があるので、それにふさわしい行動をしようとずっと心がけてきました。だから、元々チャンピオンのメンタルにベルトがついて来たという感じです。

――千裕選手といえば練習量の多さで知られていますが、王者になってもそれは変わっていないでしょうか?

【鈴木】変わらないですね。その点について、先日の会見でちょっとムカついたことがあったんで、ちょっと話していいですか。あの会見に金原選手が不参加だったけど、「なんで?」って思って。事情はわからないですけど、相手が会見に来ないなら僕だって来ないですよ、その時間に練習できるんですから。僕は練習の時間を削って会見に来ているのに、相手は会見に来ないで練習している。これってフェアじゃないですよね。

――金原選手はタイで練習中とのことで、会見を欠席していましたね。

【鈴木】なんで相手は練習しているのに俺は会見をしてるのか。お互いに平等な時間を割いて話す場が会見なのに。遠い場所にいるなら別にリモート参加でもいいし、せめてビデオメッセージでもいいのにそれも出ないし、メッセージも書いてこない。これを認めちゃったら今後の会見が変わっちゃいますよ。強敵と戦う時に「俺は会見をやってる間に練習をやって、一歩先に行っちゃおう」って思いますもん。これが時代ですかね、昭和の人はそういうもんなんですかね。平成生まれはちゃんとやりますよ(笑)。

――金原選手より17歳も若い千裕選手が「時代」を嘆くとは(笑)。

【鈴木】俺はチャンピオンであっちは挑戦者なのに、王者に対するリスペクトがないですよね。RIZINに対しても、試合を楽しみにしてくれているファンに対しても、会見を取材してくれる記者さんに対してもリスペクトがない。金原選手は格闘技業界の先輩ですけど、それは違うと思います。自分も先月にタイで合宿をやっていましたが、その時に会見の話が来たとしてもそれなりの対応はできていたはずです。だから、ちょっと納得いかないなと。

――次に顔を合わせるのは前日計量のはずです。どんな雰囲気になるのか、楽しみなような、怖いような……。そんな思いを抱えながら、今日もこれから練習に行くんですね。

■ベルト防衛後は「ピットブルとベラトールのベルトを賭けて戦う!」

――RIZIN王者になって、一番嬉しかったことは?

【鈴木】嬉しかったのは、強くなるための意見が通るようになったことです。会見でも話しましたが、会長に「ボクシングトレーナーを付けたい」と頼んだら「分かった、用意するよ」とか、「選手強化専用ルームを作って欲しい」と頼んだら「お前が言うなら分かったよ、作ってやるよ」って。強くなるためのことに対してノーと言われなくなりました。あとは、家族や仲間など自分の大事な人たちに向き合う時間が増えたことですね。

――逆に困ったことはありますか?

【鈴木】ベルトが重いッス(笑)。持ち運ぶときがキツイですね。

――女性ファンが増えたのでは?

【鈴木】それは増えましたね。それは嬉しいですけど、なんて言うか、僕はそういうのは大丈夫です(笑)。

――“立ち技とMMAの二刀流でチャンピオンになる”と公言してきた千裕選手ですが、それを達成して次の目標とは?

【鈴木】1個あります。僕だけの事情じゃないのでいつ叶えられるかわからないけど、(パトリシオ・)ピットブルの持ってるベラトールのフェザー級のベルトを持ってきて、3本目のベルトを巻くことです。ピットブルがインタビューで「早いうちにまたチヒロとやりたい」と言っていたので、やるんだったら自分が乗り込んでベラトールのベルトを賭けてやりたいです。

――それは楽しみです! チャンピオンの活動として、今月2日には地震の被害に遭った能登地方でチャリティーイベントを開催され、K-1アドバイザーの石井館長も「千裕くんは素晴らしい!」と絶賛されていました。

【鈴木】実際に行ってみて、いろいろと考えたこともありましたし、テレビで映せないこともいっぱい見たし、なにより被災者の方のリアルな意見を聞くことができました。そこで僕が思ったのは、チャリティー活動や寄付は僕自身に余裕がないとできないのかなって。寄付をされている方って、自分の生活に少し余裕があって、その一部を寄付していると思うんです。だから、自分が格闘技でもっともっと稼ぐことができれば、やれることの規模は大きくなると思いますが、規模の大小は置いておいてみんなが自分のできる無理のない範囲で寄付やボランティアをやっていく、そんな世の中になればいいなと感じました。

――「RIZINチャンピオンが来た!」って喜んだ子どもも多かったのでは?

【鈴木】たくさんいました。被害に遭って、家を流されてしまった子とかもいたんですけど、自分に会って「元気が出ました!」「やる気が出ました!」って言ってくれて、本当にうれしかったですね。みんなが「頑張って」って言ってくれるから、子どもたちと約束したんですよ、「俺、勝つよ」って。だから、自分はチャンピオンでいなくちゃいけないし、こういう影響力を持ち続けないといけないと改めて思いました。試合や練習があるので頻繁に行くのは難しいかもしれないけど、自分のできる範囲で全力でやっていきます

■負けられない理由はたくさんあるが…「一番は自分のために戦う。こっから自己中になりますよ」

――今回の試合は約6ヶ月ぶりで、今までハイペースで試合をしてきた千裕選手にとってかなり間隔が長かったのでは?

【鈴木】長いッスよ。それだけ練習で苦しむ期間も長いので、「もう長いこと苦しませないでください」って感じで。今回の試合はそこまで準備しなくても大丈夫だけど、準備期間があるに越したことはないです。理想を言うと、自分は1週間ペースくらいで試合をやっていきたいですよ。

――金原選手は、千裕選手が昨年6月に勝てなかったクレベル・コイケ選手を終始圧倒して勝利しました。格闘技に三段論法は通用しませんが、クレベル選手に勝った金原選手への恐怖心はありますか?

【鈴木】それはもちろんあるんですけど、それを含めて楽しみです。「俺、寝技に対応できるようになってるのかな」とか、「ベテランの得意分野を攻略できるんだろうか」とか、今はそういうところを詰めていってるんで。もちろん打撃は絶対に負けないです。格闘技に“絶対”はないですけど、限りなく絶対に近いので、あとは自分がレスリングや寝技に対応できるようになっているのか、自分が一番知りたいですよね。怖がってたら格闘技をやってないと思うし、楽しむために格闘技をやってるんで!

――何度も聞かれていると思いますが、RIZINフェザー級ベルトは防衛されない“呪い”がありますが……。

【鈴木】そこは当然破ってやるよと。俺は違うぞ、これまでの王者は勝手に呪いって処理してるだけで、実力不足を誰かのせいにするなって思います。リング上には神はいないし、僕はもうそれを証明してるんで。だって、去年は厄年ですからね(笑)。それでもチャンピオンになったし。日常生活で足を引っ張られたりとか、嫌なこともたくさんあるけど、リングに入ってしまえば神はいないです。神がいて守ってくれるなら、今頃全身にお守りを付けまくってますよ(笑)。勝敗を決めるのは、すべて自分なんです。

――この試合に向けて1月末からタイ合宿に行かれていましたが、いかがでしたか?

【鈴木】自分はずっと海外練習に行く必要はないと思ってたんですけど、でも行かずに否定するのもちげぇな、1回行ってみようかなと感じたことがキッカケでした。良かったのは、初対面で手の内がわからない人と練習できたこと。いろんな人とできて、すごく価値がありました。良くなかったのは、選手が荒いことと不衛生だったこと(笑)。ちょっと食あたりしちゃったので、次にまた行くならちゃんと薬を持っていきます。

――タイに一緒に行っていた高木凌選手は、同じ大会に出ることになりました。
(3月23日の神戸大会に出場予定だったが、対戦相手の西谷大成が2月の『BreakingDown』でKO負けし、ダメージ回復のため有明大会に延期された)

【鈴木】縁がありますよね。ここは2人そろってブチ上げますよ! 20歳くらいからの付き合いで、ずっと週に2~3回練習をやってきたんですけど、同じ大会に出るのは初めてなので楽しみです。

――金原戦後の6月には師匠の五味隆典選手とのボクシングマッチも発表されましたので、絶対に負けられないですね。

【鈴木】大丈夫です、ベルトを持っていくんで。五味さんからは「負けんじゃねぇぞ。俺の試合が盛り下がるから」って言われました(笑)。

――負けられない理由がたくさんありますね。

【鈴木】本当に理由はたくさんあるんですけど、一番は自分のために戦っています。その結果が人のためになっているんで、こっからは自己中で行きますよ。

■フェザー級王者として語る「クレベルvs.斎藤裕」、「平本蓮vs.YA-MAN」、そして不良

――フェザー級王者の鈴木選手に、少し時間が経ったのですが昨年大みそかの『RIZIN.45』でのフェザー級の2試合の感想もお伺いしたいです。まずは元王者対決となったクレベル・コイケvs.斎藤裕戦について。

【鈴木】あの試合は斎藤選手が支配してたんですけど、いらないタックルがすべてを崩しちゃいましたね。全部コントロールしてほぼほぼ流れを取っていたから、行く必要がないタックルだったのにもったいない、あれさえなければ斎藤選手が勝ってたのに。クレベルは追い込まれるほどに強くなるタイプですね。たまに敵キャラでいるじゃないですか、ダメージを与えていくとその分強くなる、ピンチになってから強くなみたいな感じでした。

――もう一つ、世間的な注目度の高かった平本蓮vs.YA-MAN戦は?

【鈴木】打ち合って面白かったんじゃないですかね。平本選手とは対戦してますけど、あの試合は打撃が9割ぐらいだったので成長は見れなかったかな。まぁ、みんな必ず1日最低1ミリは強くなるんで。ただ、言っても相手はキックボクサーですからね。MMAは異種格闘技だけど、お互いに打撃しか強みがないんで打ち合いになって。MMA選手だったらテイクダウンがあるなとか想像できるけど、それがないから打撃で終わるんだろうなと思って見てました。

――最後にもう一つ聞かせてください。アゼルバイジャンでケラモフを倒してベルトを獲得した直後の会見で「日本の格闘技は不良が質を下げている」と発言し、大きな賛同を集めました。それから数ヶ月が経ちましたが、今の思いを教えてください。

【鈴木】現状、どんどん生き残れなくなってるじゃないですか。ちゃんと練習して、ちゃんと結果を残す人が生き残るのが格闘技の世界なので。遊びでやってる人たちはお話にならない、だからプロとアマがあるわけです。“自称プロ”はたくさんいますけど、本物のプロは強いやつしか残らないから、どんどん数は減っていくと思います。格闘技は成り上がれるキッカケは作れると思うけど、自称プロの人とかが罪を犯して「日本の格闘技って……」って思われて、真面目にやってる人たちが迷惑を被っている。法律やルールを守れないなら、それは競技云々の話じゃないし、そんな人が平等に生きられる世界じゃない。自分のやりたいことを目指したいならルールを守らなきゃいけないし、それができないなら表舞台に出てきちゃダメですよ。

――チャンピオンが語ると、より一層の重みを感じます。

【鈴木】そういう人たちがいて、矛盾が生まれるから格闘技が面白くなる側面もあるけど、ルールは守らないと。そもそも、カードゲームでルールを破って勝っても何も面白くないですよね。ルールを理解できない人とのゲームなんてつまらないので、それと一緒ですよ。

●『Yogibo presents RIZIN.46』対戦カード
◆フェザー級タイトルマッチ
【王者】鈴木千裕 vs. 【挑戦者】金原正徳
◆日韓対抗戦3番勝負
・バンタム級
中島太一 vs. キム・スーチョル
・フライ級
神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン
・バンタム級
倉本一真 vs. ヤン・ジヨン
◆ワンマッチ
・バンタム級
牛久絢太郎 vs. 太田忍
・フェザー級
中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
・フェザー級
山本空良 vs. イルホム・ノジモフ
・フェザー級
高木凌 vs. 西谷大成
・フェザー級
鈴木博昭 vs. YA-MAN
・ライト級
“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策

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