上戸彩、武井咲…その次は!? 国民的美少女コンテスト出身女優の逸材を探る

#剛力彩芽#小芝風花#美少女#芳根京子#コンテスト

タレメREPORT2020年8月19日3:22 PM

米倉涼子さんや上戸彩さんを輩出し、近年では武井咲さん、忽那汐里さん、剛力彩芽さんらの活躍が目立っている「全日本国民的美少女コンテスト」出身の女優たち。ですが最近は、武井さんが結婚を機に活動をセーブ、忽那さんは昨年事務所を退所、剛力さんは恋愛騒動の影響もあってか女優活動の場は少なくなってきています。そんな中で、彼女たちに続くコンテスト出身の女優の次世代エースを占います。

■王道美少女・髙橋ひかるさん、バラエティでも面白さを発揮 “可愛い娘”から飛躍

まず上記女優に続く次代エースの最有力といわれるのは小芝風花さん。最近では特に
『トクサツガガガ』(NHK、2019年)、『美食探偵 明智五郎』(2020年、日本テレビ系)、『妖怪シェアハウス』(2020年、テレビ朝日系)などでのコミカルな役柄で人気ですが、一方NHKのドキュメンタリー番組『体感 首都直下地震ウイーク』(NHK、2019年)内のドラマ『パラレル東京』で見せたシリアスな芝居も高い評価を受け、現在主演作、ヒロイン作が続いています。

彼女のデビューのきっかけは「全日本国民的美少女コンテスト」ではなく、美少女コンテストが東日本大震災の影響で延期になった2011年に実施された「ガールズオーディション2011」でグランプリになったことでした。このコンテストは“武井咲さんの妹分を選ぶ”という主旨でしたが、まさに武井さんに続く快進撃を見せる小芝さんです。

では「美少女コンテスト」出身の女優の中から注目の存在を挙げると……。

まず最近躍進中なのが「第14回全日本国民的美少女コンテスト」(2014年)でグランプリを受賞した髙橋ひかるさん。

ビジュアル的にクセがない正統派の美少女で、王道ヒロインが似合うタイプ。その“理想の娘”のようなキャラクターで、デビュー時から可愛い娘役を演じたCM出演が目立ち、2017年には「全日本高校サッカー選手権大会」の応援マネージャーを務めています。

女優としては、2017年にNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』に“高瀬”役で出演、出番は多くないものの強く印象に残る役柄で注目されました。その後も『パフェちっく!』(2018年、フジテレビ)に主演したほか、学園ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(2019年、日本テレビ系)でメインの女子生徒役を演じています。昨年10月より体調不良を理由に一時芸能活動を休業したが、今年1月に復帰。休養は大きなハンディにはなっていないようです。

一方でバラエティ番組『スクール革命!』(日本テレビ系)にも出演。最近の放送では、ほかの出演者に対してキツイ関西弁でキレる“キレキャラ”を見せたり(髙橋さんは滋賀県出身)、『オードリーのオールナイトニッポン』の熱心なリスナーであることを明かし、その熱心さで周りを驚かせたり、面白キャラクターが浸透しつつあります。

今後、CMでは“理想の娘”キャラクターから成長し、清純派の女子大生役、社会人役などさらにニーズが広がりそうで、その一方バラエティ番組ではちゃけた面を見せ、そのギャップのおもしろさがもっと伝われば、お茶の間レベルでその知名度が広まるのではと思います。さらに演技では“正統派ヒロイン”が似合う良さも生かしつつ、より幅広い役柄にも期待したいところです。

■正統派の美女ながら難役もこなす演技派・吉本実憂さん

その髙橋さんの一期先輩となるのが、「第13回全日本国民的美少女コンテスト」(2012年)でグランプリを受賞した吉本実憂さん。当初は『表参道高校合唱部!!』(2015年、TBS系) 、『時をかける少女』(2016年、日本テレビ系)など青春ドラマが目立ちましたが、2017年に主演した配信ドラマ『クズの本懐』では色っぽいシーンも含め体当たりの演技を見せ、強いインパクトを与えました。

「美女コン」に限らず、グランプリは“守られた”役柄を演じることが多く、その分思い切った動きがとりやすいグランプリ以外の入賞者が先にブレイクする場合もありますが、吉本さんの体当たりの挑戦は画期的でした、

続くドラマ『さくらの親子丼』(2017年、東海テレビ、フジテレビ系)では元不良少女役を熱演し、映画『レディ in ホワイト』(2018年)ではっちゃけたOL役の主人公を演じるなど、いわゆる王道ヒロインではなく個性的なキャラクターを演じています。

ルックス的には、所属事務所のオスカープロモーションの王道の猫顔、美人タイプ。ちょっと近寄りがたいイメージかなと思いつつ、実際にインタビューで話させてもらうと親しみやすい人柄の女性です。

吉本さんは2012年にコンテストでグランプリを獲得したあと、美少女コンテストのファイナリストで結成されたアイドルグループ・X21としてデビュー、そのリーダーを務めていました。自分でもリーダーには向いていないと言っていたようですが、みんなをぐいぐい引っ張るというよりも全体を後ろから見守るようなリーダーという立ち位置だったよう。どちらかといえばマイペースな性格のようです。ちょっとクセもある役もできる演技力にさらに磨きをかけ、今後さらに女優として飛躍していくことに期待したいです。

■『べっぴんさん』で注目された井頭愛海さん 関西弁の愛らしいキャラクターも魅力

そんな吉本さんとともに、かつてアイドルグループ・X21のメンバーとして活躍した井頭愛海さん。2012年の第13回大会で審査員特別賞に輝いています。

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』で、芳根京子さんが演じた主人公の娘役を演じて一躍注目された井頭さん。芳根さんに似ているということもありつつ、当時まだ実績のあまりない新人女優ながら、反抗期や難しい芝居を見事に表現、評判となりました。

その後、『さくらの親子丼2』(2019年、東海テレビ、フジテレビ系)では記憶喪失の少女役を熱演、『ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜』(2020年、NHK)ではラスト2話での出演ながら重要な役どころを演じました。10月には主演映画『鬼ガール!!』の公開が予定されています。

大阪出身の井頭さん。上記の小芝さん、髙橋さんも関西出身ですが、二人が標準語で話すのに対し、井頭さんは基本的に普段から関西弁。またその愛くるしいキャラクターもあり、個性的で親しみやすいキャラが持ち味です。

まだ10代、伸び代たっぷり。朝ドラ以来、NHKの作品に出演することも多く、同じく、同世代で“NHKっ子”といわれる久保田紗友さん、清原果耶さんらとともに、次代のドラマ、映画を盛り上げてくれそうです。

■クセの強い難役を演じきる工藤綾乃さん 実はお酒好きで面白いキャラクター

上記の女優以外で注目したいのは、3人の先輩で2009年開催の「第12回全日本国民的美少女コンテスト」のグランプリとモデル部門賞を受賞した工藤綾乃さん。

受賞後、2010年に映画『劇場版 怪談レストラン』で主演デビュー。ただ、歴代のグランプリ受賞者に比べると、デビュー後数年は連続ドラマ出演や人気作での主演、ヒロインが少なく、比較的そのキャリアに派手さありませんが、地道に女優活動を続けています。

これには、工藤さんは13歳でグランプリを受賞しながら、地元・宮崎から上京したのは大学に入学する18歳時だったため、マイペースな活動になってしまったこともあると思います。ですが、そのことについて本人は、宮崎にいたからこそ得られたものも多く、少しも後悔はないと語っていました。

最近ではドラマ『インベスターZ』で中国人留学生役のコミカルなキャラクター、映画『喝 風太郎!!』ではネット依存の女性といったクセの強い難役を演じ、その演技力が注目されていまます。

一時バラエティ番組でも話題になりましたが、お酒を飲むのが唯一の趣味、というくらいのお酒好きという、外見とは裏腹な面も。また美少女コンテストではモデル部門賞も受賞している工藤さんですが、以前は休日をジャージで過ごしていたり(その後改められたようですが)、“モデル”とは程遠い素顔もまた面白いところです。

今後、個性的なキャラクターを演じられる表現力と、面白いキャラクターでさらに注目の存在になってもらいたいものです。20代で遅咲きの才能が開花しそうな気配で楽しみです。

文/田中裕幸

 

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