山口まゆ、山田杏奈、山谷花純、久保田紗友、北香那…連ドラ一話ゲストに重宝される若手女優たち

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タレメREPORT2021年1月27日6:25 PM

 

注目の若手女優の中で、人気連ドラの一話ゲストとして呼ばれる頻度が高い人たちがいます。一話完結式のドラマのゲストヒロインとして、たとえば刑事ドラマのその回の被害者の家族役や、医療ドラマの患者役といった役どころで出演。そのキラッと光る芝居に目を奪われ、見終わったあとでその女優のことを検索した……という経験のある人も少なくないかもしれません。今回はそんな、一話完結ドラマゲストとして重宝される若手女優に注目します。

 

★中学生の妊婦役を演じた『コウノドリ』など高い演技力で定評のある山口まゆ

今回紹介する女優は、いずれもドラマや映画でヒロイン役も演じたり、レギュラー出演する作品もありますが、その一方で一話完結式の連ドラの一話ゲストで呼ばれる頻度が高い人たちです。
まずは2015年、ドラマ『コウノドリ』(TBS系)第4話、第5話で中学2年生の妊婦役を演じ、その熱演が大きなインパクトを残した山口まゆさん。その後も『遺留捜査』(2018年/テレビ朝日系)最終回2時間スペシャル、『ストロベリーナイト・サーガ』(2019年/フジテレビ系)第1話などに出演。2020年の『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査』(フジテレビ系)第3話では、危険薬物を所有するバレリーナという難役で注目を集めました。
山口さんは難しい設定の役柄や複雑な心理状態の表現を求められる役柄が比較的多い印象ですが、それを演じきる芝居の力は特筆もの。役柄が憑依したような、時に鬼気迫る芝居は見応えがあります。映画では『相棒-劇場版- 首都圏クライシスIV 人質は50万人!特命係 最後の決断』(2017年)で、幼少期に事件に巻き込まれ誘拐された少女の7年後の姿という、物語の中で重要な存在のゲストヒロイン役を演じ、その熱演が高い評価を受けました。

★清楚な外見で陰のある美少女役を好演 山田杏奈

最近ではスズキ『スイフト』のCMでも注目されている山田杏奈さん。『スミカスミレ 45歳若返った女』(2016年/テレビ朝日系)第7話、『重要参考人探偵』(2017年/テレビ朝日系)第5話、『セトウツミ』(2017年/テレビ東京系)第7話、第10話、『グッド・ドクター』(2018年/フジテレビ系)第2話など多数のドラマの一話ゲスト(二話出演も)で登場。2019年の『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の第4話で、二階堂ふみさん演じる主人公・姫川玲子との取調室での攻防戦は非常に見応えがありました。最近では『MIU404』(TBS系)でも第3話でゲストで出演しています。
山田さんが演じる役柄は、清楚な外見ながら、どこか陰のある役や内面に何かを持っている役が多い印象です。その目力や演技は、画面の中で強い存在感を残します。

★可憐なルックスの一方、心に響く芝居を見せる 山谷花純

2015年から放送された『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(テレビ朝日系)の百地霞/モモニンジャー役で注目された山谷花純さん。子役時代から活躍し、“ニンニンジャー”以前も『科捜研の女』第12シリーズ 第4話、5話で、物語のメインとなる殉職した警官の妹役という大事な役どころを演じるなど、一話ゲスト出演経験も豊富でしたが、“ニンニンジャー”以降はメインクラスのゲスト出演が増えました。『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(2018年/テレビ朝日系)第1話などに出演。最近では『極主夫道』(2020年/日本テレビ系)第8話での可愛いカフェ店員役も話題になったほか、『遺留捜査』(2021年/テレビ朝日系)第1話にも出演していました。ルックス的にアイドル女優っぽく見られるかもしれませんが、芝居に対するこだわりや考え方をしっかりと持った、“役者魂”のようなものを感じさせる女優です。映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018年)で重病患者役を演じ、その丸刈り頭姿での熱演は胸に迫るものがありました。

★聡明な顔立ちで意志の強い少女から意地悪役まで 久保田紗友

近年は、放送中の『オー!マイ・ボス! 恋は別冊で』(TBS系)や、『先生を消す方程式。』『M 愛すべき人がいて』(ともに、2020年/テレビ朝日系)など連ドラに引っ張りだこの久保田紗友さん。そんな彼女はデビュー以来一話ゲストでも存在感を発揮していました。最近では『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年/フジテレビ系)第4話、第5話、『未解決の女』(2020年/テレビ朝日系)第4話、『コールドケース〜真実の扉〜 第3シーズン』(WOWOW)第6話などに出演しています。聡明な顔立ちが印象的な久保田さん。そのルックスから、意志の強い頑張り屋の役どころが目立ちましたが、近年では意地悪な女性役も演じることもあり、役柄の幅を広げています。

★『いだてん』女優・北香那は一話ゲスト経験も豊富

一昨年、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2018年)で、主人公・金栗四三の女学校での教え子・梶原役で注目された北香那さん。同年には『相棒 season18』(テレビ朝日系)のオープニングエピソードでメインゲストで出演しました。以降も『特命刑事 カクホの女2』(2019年/テレビ東京系)第3話、『科捜研の女SEASON19』(2019年/テレビ朝日系)第25話など多くの作品で一話ゲスト登場しています。
北さんも聡明な雰囲気が特徴的で、その顔立ちから意志が強い役柄、勝気な役柄を演じることが多い印象ですが、そこから滲み出る透明感が魅力的な女優です。

★小林涼子、谷村美月、逢沢りな…一世代上の“一話ゲスト”名プレーヤー

また彼女たちの上の世代で“一話ゲスト”で活躍する女優として挙げられるのは、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016年)での主人公の友人・明美役などで知られる谷村美月さん。一話ゲストでも、『99.9-刑事専門弁護士-SEASON22018年/TBS系)第1話、『遺留捜査』(2018年/テレビ朝日系)第2話、『相棒 season17』(2018年/テレビ朝日系)第1話、第2話、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』 (2020年/日本テレビ系)第4話など多数の作品に出演しています。
2008年に『炎神戦隊ゴーオンジャー』でドラマデビューした逢沢りなさんは『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-3rd season2017年/フジテレビ系)第7話、『警視庁・捜査一課長』(2018年/テレビ朝日系)第6話、『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(2018年/テレビ朝日系)第6話、『刑事7人』(2018年/テレビ朝日系)第4話など、多数の作品で一話ゲスト出演しています。

 そんな中でも“一話ゲストプレーヤー”として特に活躍が目立つのが小林涼子さん。10代の頃には『砂時計』(2007年/TBS系)や『魔王』(2008年/TBS系)といった人気ドラマでメインキャストを演じていた彼女。31歳となった現在は“一話ゲストの女王”といっても過言ではないくらい多数の作品に出演しています。

 『家政婦のミタゾノ』(2016年/テレビ朝日系)第2話、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(2017年/フジテレビ系)第8話、『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜』第4話(2017年/テレビ東京系)第4話、『執事 西園寺の名推理』(2018年/テレビ朝日系)第4話、『駐在刑事』(2018年/テレビ東京系)第4話、『コールドケース2〜真実の扉〜』(2018年/WOWOW)第9話など多数の作品で活躍。昨年はほぼ同時期に『特捜9 season3』(テレビ朝日系)第8話と『警視庁・捜査一課長2020』(2020年/テレビ朝日系)第13話に出演していました。これだけの多くの作品で演じる役柄はとても幅広い小林さん。その器用さも、一話ゲストによく呼ばれる要因ではないでしょうか。

 こういった連ドラの一話ゲストに重宝される女優の条件として考えられるには、まず何より演技力。一話完結ドラマの主役を演じるのは、水谷豊さん、沢口靖子さん、内藤剛志さんといったベテラン俳優が多く、彼らと渡り合える芝居の力が求められます
そしていい意味で、その女優の色が強く出過ぎないこともポイント。お茶の間レベルの知名度があり、その役者の色が強すぎると、たとえば“犯人の娘”や“重病の患者”というより、その女優として見てしまう場合も多いと思います。

 なお今回紹介した女優の中で、山口まゆさんと山田杏奈さんが23日公開の映画『樹海村』にW主演で出演。富士の樹海がもたらす負の引力に翻弄される姉妹を演じています。一話ゲストではない、彼女たちがメインとなったときの演技も見応えたっぷりです。

 

文/田中裕幸

 

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