舞台『フラガール』出演で注目・兒玉遥 今年は女優としてブレイクの一年に!?

#rdquo#ldquo#日向坂46#ブレイク#アイドル

タレメREPORT2022年5月13日6:00 PM

アイドルグループ・HKT48の中心メンバーとして活躍した兒玉遥さん。卒業後は主に女優として活動していますが、2022年は5月上演の舞台『フラガール-dance for smile-』に出演するほか、今後公開予定映画が4本。女優としても飛躍の予感を感じさせます。最近はYouTubeでも話題の、彼女の歩みと魅力を紹介します。

★HKT48のエースから女優へと転身 舞台『改竄・熱海殺人事件』で成長

兒玉さんは2011年、AKB48の姉妹グループで、福岡を拠点としたHKT48 1期メンバーとしてデビュー。以降、センターポジションを務めるなど中心メンバーとして活躍しました。

またAKB48のヒット曲『真夏のSounds good !』の選抜メンバーに選ばれたり、AKB48との兼任で活動を行い、メディアで取り上げられる機会も増え、一躍全国規模の人気アイドルになりました。同時に、ドラマや映画、舞台にも出演するなど活動の幅を広げていました。

そして2019年、HKT48を卒業し現在の所属事務所に移籍。そこから本格的に女優活動をスタート、舞台『私に会いに来て』に出演しました。アイドル活動中に何度か芝居を経験、そのときにすごく楽しく感じて……と芝居への関心が高まったとのことです。そして「グループからの卒業をきっかけに、これからのことを考えていたときに、お芝居を通して、観ている人に感動してもらったり、心を動かしてもらうことをやってみたいという思いが強まってきました」(GirlsNews、2020年2月掲載)と、女優活動を本格的に始めるきっかけを語ってくれました。

2020年には舞台『改竄・熱海殺人事件/モンテカルロ・イリュージョン』に出演しました。出演者は4人のみで、捜査室を舞台にした密室劇。うち女性は兒玉さん一人です。序盤から舞台経験豊富な共演陣にくらいついていくイメージで、コメディ的な要素が目立ちつつも、特に後半は狂気的な芝居、たたみかけるような長ゼリフのシーンを見せるなど、パッションがほとばしる芝居で観客をステージに釘付けにしました。兒玉さんは「2回目で『熱海殺人事件』に出られたというのは本当にいい経験になりました」(GirlsNews2022年5月掲載、以下同)と語っています。

本作で女優として大きくステップアップした感のある兒玉さんでしたが、ちょうどこの公演期間が世の中的に新型コロナウィルスの感染が拡大していった時期で、東京公演の千秋楽が前倒しに、翌年に予定されていた再演も中止になりました。

女優としての飛躍が期待されるタイミングでのコロナ禍は、タイミング的にとてももったいない気がしました。2020年後半から2021年にかけて女優としての大きな展開はありませんでしたが、ただ、その間に多くの映画の撮影を行っていたようで、春に配信公開され、ヒロインを務めた映画『徒桜』に続き、2022年は今後出演映画4本の公開が予定されています。そして5月14日から出演舞台『フラガール-dance for smile-』が上演されます。

★舞台『フラガール』、新妻の甘さとフラガールとしての“姉御肌”のギャップに注目

2006年に蒼井優さんらが出演し大ヒットした映画『フラガール』。これまで二度舞台化され、今回は2019年版の再演として5月14日から上演されます。

昭和40年代、エネルギーの中心が石炭から石油へと移行していく中、需要の下がる石炭を掘り続ける福島・いわきの炭鉱町を舞台に、常磐ハワイアンセンター設立まで、フラガールに生まれ変わっていく少女たちの笑顔と涙とともに描いた作品。

本作で兒玉さんが演じるのは舞台オリジナルキャラクターの「和美」役。炭鉱産業が縮小していき、将来の不安にとらわれる中、新たな道を模索すべく、フラガールに挑戦する役柄です。和美は一度炭鉱に就職するものの、フラガールへの道へ。メンバーの中では唯一の既婚者で、旦那さまの前での可愛い新妻感から一転、チーム内ではフラガールたちをひっぱる姉御肌なところを見せます。

和美を演じるにあたり、「最初はフラへの思いがほかのメンバーとはちょっと違います。また一人だけ恋愛要素が絡んでくる役で、ちょっとした、オトナな女性感というか、ほかの部員との違いを出せたらなと思っています」と語ってくれた兒玉さん。芝居全体の稽古に入る前には、フラガールチームでフラダンスのレッスンに臨んでいたとのことで、ダンスの稽古で先生から振り入れをしてもらったり、できないところを注意されたりという中で、「めっちゃ久しぶり。めっちゃ嬉しかったです(笑)。HKT48の頃を思い出しました」と笑顔で語っていました。

舞台は今回で3作目となりますが、これまでの舞台経験を通して、「舞台って映像とは違って、生でお客さんに観られるから、後ろの端の席にいるお客さんまで伝わらないと意味がないじゃないですか。舞台って映像作品とは違う、独特の発声や表現があり、それが弱いと伝わらない。役の芝居に確実に当てに行かないと、『あれ⁉』って空振りしてるなという感じになるので、しっかり役を理解して表現するということを意識して、今稽古をしています」と語ってくれました。前作『改竄・熱海殺人事件』の現場で鍛えられ、その後もさまざまな作品を通して女優としてステップアップした兒玉さんの芝居が楽しみです。

★今後出演映画が4本公開、女優として飛躍に期待 YouTubeも人気

その『フラガール』に続き、今年は前記のように、今後4本の出演映画が予定されています。その中で演じる役柄は多彩なようで、これまで見れなかったような芝居も見せてくれるかもしれません。これらの演技を通して、女優としての評価が上がるのではないでしょうか。

最近では川栄李奈さんがNHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』のヒロイン役を演じ、大いに話題になる中、“AKB48グループ出身の女優で誰が出世頭か”みたいな話も出ますが、兒玉さんは「あまり周りは意識しすぎずマイペースに。めちゃめちゃマイペースにやってますね(笑)」と語ります。

意気込みを前面に出すタイプではないですが、話している中で女優として飛躍を目指す静かな闘志は強く伝わってきます。彼女のペースで一歩一歩夢を実現していってもらいたいものです。

また今年から本格的にYouTubeを始動した兒玉さん。“メイク動画”“モーニングルーティーン”“街ブラ”など定番ものを中心に積極的に動画をアップしています。「自分の好きなことを探り探りで、とりあえずなんでも発信していこうというスタイルで、そして当たったら絞っていこうという形で楽しくやってます。自分で編集してるから本当に大変なんですけど、やりがいはあります」と話してくれました。テレビなどとはまた違う、素で楽しんでいる表情が出ています。「YouTubeはよりオフな私が見れるかなと思います」と微笑む兒玉さんです。

舞台『フラガール-dance for smile-』は5月14日(土)〜5月23日(月)まで新国立劇場 中劇場で上演。出演:潮紗理菜(日向坂46)、矢島舞美、太田夢莉、兒玉遥/有森成実 ほか

文/田中裕幸

 

Page Top