若手俳優のブレイク分析!『ウルトラマン』シリーズから続くサクセスロード!?

#ウルトラ#シリーズ#ブレイク#ヒーロー#長谷川

タレメREPORT2015年7月8日12:00 PM

ウルトラマンシリーズの最新作『ウルトラマンX』が7月14日から放送開始されます。ここ数年のウルトラマン同様、再放送なども絡めた放送枠『新ウルトラマン列伝』内での放送です。

ウルトラシリーズとは?

『ウルトラマン列伝』という枠が始まったのが2011年。2012年の映画『ウルトラマンサーガ』の宣伝も兼ねており、当時「ウルトラシリーズ」の放送枠がなかったこともあり、子どもたちが怪獣に触れる機会も少なく、あっという間に人気番組となりました。現在も破られていない最長寿ウルトラマン番組です。

ウルトラシリーズは1966年『ウルトラQ』から始まったTBSの人気番組。戦隊ヒーローシリーズと違い、常に放送されているわけではありません。66年から2年、71年から3年放送され、79年のアニメ『ザ・ウルトラマン』の人気もあり、80年放送の『ウルトラマン80』で復活。しかし、当初からの設定変更や視聴率を巡り、円谷プロとTBSが一時断絶。15年後の96年に復活するまで放送がありませんでした。

しかし、ウルトラマンを望む声は大きく、放送がない間も、1988年からテレビ東京で『ウルトラ怪獣大百科』など、1991年にはNHKでもアニメ『ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年』が放送されました、非常に珍しい「局の垣根を超えた人気作品」と言えるでしょう。2007年終了の『ウルトラマンメビウス』以降はメイン局がテレビ東京に替わっています。

初期ウルトラマン俳優の道筋

初期の頃は、TBSと非常に親密であり、また製作が間に合わなかったため、途中『キャプテンウルトラ』を東映が製作するなど、東映や東宝など他の製作会社間の関係も良好でした。結果、ウルトラマンシリーズに出演した俳優は、その後も円谷作品やTBS作品への出演も多く、着実に俳優道を極めることができました。

実力者俳優の篠田三郎さんは『ウルトラマンタロウ』。ウルトラシリーズもすでに大人気だったため円谷プロの力も強く、篠田さん自身もすでに刑事ドラマなどで主演経験がありましたし、警備隊隊員やヒロインも人気俳優で固められました。結果、出演者の降板やお休みが相次ぎ、一部古参ファンからは否定的な意見もありましたが、確実な演技力は子どもたちの心をしっかりととらえ、いまだに「一番はタロウ」という方も多く、現在の『ウルトラマンギンガ』にタロウが登場するほどの人気です。子どもたちの人気は抜群、そして確かな演技力のある篠田さんは、その後も数多くのドラマに途切れなく起用され続けました。

実はさほど多くないウルトラマンサクセス

80年に放送された『ウルトラマン80』は長谷川初範さんが担当。今村昌平監督、橋本忍監督など、日本を代表する監督に見出されるほどの才能でしたが、『80』後、病気療養のための潜伏期間が長く、その後の出演作には恵まれませんでした。しかし、1991年の『101回目のプロポーズ』で華麗なる復活を遂げることになります。長谷川さんのサクセスに、あまりウルトラマンの影響が大きいとはいえませんが、長谷川さん自身はウルトラマンへの出演を誇りに思っているとのことですし、低迷期に心の支えになったのかもしれませんね。

平成に入ると、イケメンヒーローブームが巻き起こり、戦隊ヒーロー、仮面ライダーの垣根を超え、特集なども多数組まれるようになります。バラエティ番組にも出演が増え、そのチャンスを生かしたのが、ウルトラマンダイナのつるの剛士さんとウルトラマンコスモスの杉浦太陽さんでしょう。周囲に恵まれたこともありますが、しっかりと自分の個性を出し今の地位を確立しました。

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TBS時代のウルトラマン、ウルトラマンメビウスの五十嵐隼士さんなども、ヒーローとして出演後すぐに『泣かないと決めた日』でいじめに加担する暴力的なサラリーマンを演じるなど、ヒーローの枠を超えた幅広い演技を見せてくれました。しかし、2013年に惜しまれつつ引退されています。

テレビ東京時代

その後、舞台はテレビ東京や映画に移りますが、映画版ではすでにタレントとして人気のDAIGOさん(ウルトラマンサーガ)や、ウルトラマンゼロの声として宮野真守さんが登場されています。ゼロは、変身する人が毎回変わる新しいウルトラマン。変身する俳優と少し子どもっぽいウルトラマンである宮野さん演じるゼロとの掛け合いや、ゼロの仲間の戦士との友情など、また新しいウルトラストーリーとなっています。

個人的には、ウルトラギャラクシー大怪獣バトル、レイ役の南翔太さんなど、とても熱くて素敵な役者さんなのですが、いまいちブレイクに繋がっておらず残念です。ウルトラマンギンガの根岸拓哉さん、ウルトラマンビクトリーの宇治清高さんなど、将来性豊かな俳優さんも出演されています。放送局の関係もあり、直接他番組への出演に繋がることが少ないのも原因でしょうか。ただ、ヒロインをつとめた小池里奈さん、最上もがさん、宮武美桜さんなどは、現在他局のドラマやグラビアで大活躍されていますし、俳優陣のこれからのがんばりにも期待したいですね。

7月14日から放送される『ウルトラマンX』は41代目。主演には20歳の高橋健介さんが選ばれました。ギンガ同様かなり若手のウルトラマン。今作はどんなウルトラマンをみせてくれるのか、とても楽しみですね。

文/藤原ゆうこ

 

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