『しあわせな結婚』Pが語る裏側
エンタメNEWS2025年8月7日9:00 AM
『しあわせな結婚』(C)テレビ朝日
阿部サダヲ×松たか子の共演で話題のテレビ朝日系ドラマ『しあわせな結婚』(毎週木曜 後9:00)。その仕掛け人であるゼネラルプロデューサー・中川慎子氏が、企画のきっかけからキャスティングの裏話、そして世界配信を見据えた作品づくりへのこだわりを明かした。
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■「令和の“大石静ホームドラマ”を作りたかった」
本作の原点にあるのは、脚本家・大石静氏への長年の信頼だったという。中川氏は「プロデューサーになってから最も多くご一緒しているのが大石さん。『和田家の男たち』のときに30年前に大石さんが執筆された『長男の嫁』を改めて読んで、“全然古くない、むしろめちゃくちゃ面白い”と感銘を受けた」と振り返る。そのうえで、「テレビ朝日でも、令和版“大石静ホームドラマ”を作りたい」と構想が始動。大石氏にオリジナル脚本を依頼し、プロジェクトが動き出した。
■阿部サダヲ主演ありきで動いた企画
主演に阿部サダヲを迎えることも、当初から構想にあった。中川氏は「阿部さんには
『スイッチ』でご一緒して以降もラブコールを送り続けていた。なので、大石さんが脚本を書くなら、ぜひ阿部さんでやりたいと考えた」といい、「大石さんが手掛けられた『恋する母たち』でも、阿部さんは首尾一貫して恋人を愛し抜くキャラクターで、それがすごく素敵でした」と話す。大石氏いわく「阿部さんには特別な色気がある」のだそうで、今作でも大石氏が、ある種、この世あらざる女性の夢を阿部さんに託し、理想的なパートナー像を阿部が体現していると中川氏は語る。
松たか子演じるヒロイン・ネルラは、セリフが少ないキャラクター。「大石さんの作品で、こんなにヒロインをしゃべらせないのは初めてくらいとお話ししていて。だからキャスティングがすごく難しかった」と、とても悩んだそうで「松さんが受けてくださったからこそ成立した役」と感謝を述べた。「言葉少なでも誰もがその心の内を覗き込みたくなってしまう松さんだからこそ、視聴者に“かなり変わっているけど、どうしようもなく惹かれる”女性として響いている」と手応えを語った。
■世界基準の映像美を目指して
第1話が放送され、視聴者からは「映画みたい」「テレ朝っぽくない」といった反響もあるが、それも狙いのひとつ。「テレ朝の良さは大切にしつつ、地上波と配信の両方でたくさんの人に届けたい。この作品はNetflixで190以上の国と地域で配信予定となりますし、配信プラットフォームで海外ドラマと並んでも“負けたくない”という意識があった」と話す。
国内だけでなく、世界中の視聴者に届くことを想定して制作された『しあわせな結婚』。17日に初回が放送されると“テレビ朝日系木曜ドラマ枠”最速で、見逃し配信再生数がテレ朝GP帯史上最高記録となる308万回を突破。Netflixでも7月19日“今日のシリーズTOP10”で国内1位を獲得し、今期連ドラ配信トップの話題作となった。そのクオリティへのこだわりが、独特の映像美や世界観に結実した結果となったが、今後の展開と世界でのリアクションにも期待したい。
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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