『WIND BREAKER』インタビュー

#中村悠一

エンタメNEWS2024年4月6日11:00 AM

『WIND BREAKER』場面カット (C)にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project

 テレビアニメ『WIND BREAKER』(MBS/TBS系、木曜深夜0時26分)の第1話が4月4日に放送された。第1話では超不良校として名高い「風鈴(ふうりん)高校」の“てっぺん”を獲るためにやって来た、高校1年生・桜遥と、柊登馬らが所属する街を守る集団“防風鈴(ボウフウリン)”との劇的な出会いが描かれた。そこで桜役の内田雄馬と柊役の鈴木崚汰に、大きな見せ場となった柊が背中で守るシーンや桜の蹴りなどを中心に、第1話の感想や舞台裏を語ってもらった。(文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明)

【画像】ひえっ!高校生じゃない顔つき…『WIND BREAKER』名場面カット

■鈴木、柊が背中で守るシーンは「ありがとうの気持ちを伝えたかった」

 『WIND BREAKER』は、漫画アプリ『マガジンポケット』(講談社)で連載中の人気作品。偏差値は最底辺、ケンカは最強と言われる風鈴高校を舞台に、トップを目指して街にやってきた桜遥。ところが風鈴高校が“防風鈴”という街を守る集団となっていたことを知り、自分も一員として街を守るため戦う姿を描いている。

――桜と柊2人とも見せ場があった第1話でしたが、特に柊が桜を助けるシーンでは、背中で守る姿に痺れました。あのシーンの感想を教えてください。

【鈴木】 ヒーローが登場したなという。先輩の背中は大きくていいですよね。バットで殴られて無傷なのは、鍛え方が半端じゃない気がします!

――相手を倒して助けることもできるのに、それでも背中で守るのがいいですよね。

【内田】 背中で守る姿がかっこいい!

【鈴木】 それよりも先に、まず「守ってくれてありがとう」という気持ちを桜に伝えたかった背中、という捉え方をしてみたのですが、どうでしょう?(ニヤリ)

【内田】 いいと思います!(笑)

――内田さんはどう感じましたか。

【内田】 柊の存在感がめちゃくちゃあって。この時の柊の頼りがいがありすぎて、最初に読んだとき、この人がてっぺんだと思ったぐらいです(笑)存在感がありますね。

【鈴木】 柊はめちゃくちゃ強くて、顔つきからして高校生離れしていますよね(笑)

【内田】 漫画を読んだ時も相当なインパクトでしたが、芝居がついてから、より柊の存在感が増しましたね。

――柊の存在感を出すため、役作りで意識したことは何でしょうか?

【鈴木】 共演者の方がみんな先輩の中、柊は圧倒的に強くて、多聞衆の筆頭で3年生というキャラクターです。中村悠一さんが演じている梅宮一と肩を並べないといけず、とにかく先輩たちの威厳に負けないようにというか…、威厳やプレッシャーをかけられるキャラクターにという部分で、だいぶドスを増し増しにしました!

■内田、桜の蹴りのシーンは「気持ちがすごく乗った」

――第1話のクライマックスでは、桜の蹴りのシーンも大きな盛り上がりポイントでした。こちらの感想も聞かせてください。

【内田】 『WIND BREAKER』は絵の表現に圧倒されますよね。原作の勢いが、アニメでもしっかり表現されていて、作りの丁寧さを強く感じます。アニメの第1話の収録ではどうやってアプローチしていくか、まだ手探りな部分もありました。1話通して、ずっとバトルをずっとしていたので、声がカスカスになるぐらいまで使いながらも、やり切りました。

――バトルの盛り上がりもですけど、ラストのセリフも大事ということで、気持ちの部分でのプラスアルファもあったのでしょうか?

【内田】 バトルシーンは体力勝負でもあります。最後まで気持ちをつないでいくために、桜より先に僕がバテるわけにはいかない。そう意味での大変さはありましたが、桜の気持ちがどんどん動いていくので、それに引っ張られるように言葉が出てきたと言う感じでした。その上でバトルも盛り上げるという大変さはありました。

――桜の蹴りがバシッと決まったときの痛快さ、爽快さは抜群でした。

【内田】 自分の想いとは違うもののために喧嘩をする柊達の背中がカッコよく見えた。僕としても気持ちがすごく乗ったのを覚えています。

――鈴木さんはこのシーンに関してどう感じました?

【鈴木】 魔法とか武器とかを使うわけじゃなくて肉弾戦なので、どうしても同じような動きになりがちな部分も多少ありますけど、本作では角度の描写や構図がとても工夫されていて、第1話では特にこの蹴りのシーンで、それが表現されているシーンだと感じました。アニメでの桜の蹴りは、ヒーローのキックの代表格でもある「ライダーキック」感があって。走っていって高く飛んで上から迫ってくる姿は、桜の「不良がヒーロー気取りかよ!」というセリフじゃないけど、桜がちょっとヒーローとして見えるなと僕は捉えました。

■喫茶ポトスは温かさの象徴 喫茶店巡り企画に意欲?「ヤンキー作品にたまり場は必要」

――本作ではバトルだけでなく、飯テロじゃないですけど、橘ことはが働く「喫茶ポトス」のシーンもアクセントになっています。喫茶店で桜がオムライスを食べるシーンがありましたが、どうでしたか。

【鈴木】 腹ペコになりますね(笑)。

【内田】 桜はおいしそうに食べるから、確かにお腹が空くね(笑)。優しくされたり誰かと一緒にご飯を食べる経験が、桜はほとんどなかったんじゃないかな。その温かさを感じているからこそ、食べている姿にほっこり…心温まります。もっとこういう風に過ごしてほしいと思います。

【鈴木】 逆にそういう経験がなさすぎて、優しくされたり街の人と関わったりすることに若干、体が拒否しちゃうというかびっくりしちゃう部分が、最初の頃の桜には出ている。ことはがいの一番に桜を受け入れることで救われていくから、桜にとってことはとの出会いがターニングポイント。心の優しさを覚える大事なシーンだと思いました。

――作品のメリハリにもつながりますよね。ほっこりなところも見せつつ、バトルではアグレッシブさで魅了してくれます。

【内田】 ポトスは防風鈴のメンバーにとっても大事な店であり、温かさの象徴がことはでもあると思います。

【鈴木】 ヤンキー作品にたまり場は必要ですしね。

――確かに(笑)。ところで、お二人は喫茶店にはよく行く方ですか?

【鈴木】 ちょいちょい行きますけど、結構“店見知り”で、新しいところに行くのが苦手。一人で入れる喫茶店が星乃珈琲ぐらいですね。

【内田】 そうなんだ!

【鈴木】 地元にあって昔、母親とよく行っていたという思い出補正もあって。

――毎回頼むメニューはありますか?

【鈴木】 基本的にはカフェオレ。おなかがすいていたらサンドイッチを頼みます。

【内田】 これ何の話(笑)。面白いけど。

――内田さんはどうでしょうか?

【内田】 仕事の合間に空き時間が出来たら行くこともありますが、基本的に時間を潰す時は移動に使っている車で過ごすことが多いです。車に乗るようになってから、喫茶店に行く回数は減ったかもしれないです。

――ポトスきっかけに喫茶店通いをしてみるというのは? なにかの特典などで「内田雄馬が行く喫茶店」のような企画もどうでしょう?

【内田】 喫茶店オムライス巡りとかピンポイント過ぎます!(笑)

【鈴木】 「“リアルことは”を探せ」みたいなのもいいなあ(笑)

――最後に、第2話以降の見どころをお願いします。

【鈴木】 ずっと1人だった桜が防風鈴と出会ったことで、見えてくる世界がまったく違ってきます。今後対立することになる相手と、桜がどう対話していくのかが『WIND BREAKER』の肝になっている部分ですので、そこに注目していただきつつ、柊のめちゃくちゃ強い様子もお楽しみにしていただけたらと思います。

【内田】 第2話以降、たくさんのキャラクターが登場してきます。ケンカの形はキャラクターの数だけあって、たくさんの形に桜が触れていったとき、自分のあるべき“てっぺんの形”は何だろうと考えて、どんどん桜が変わって進んでいくところが『WIND BREAKER』の肝の一つになってくると思っています。魅力的なキャラクターと、大きく動いていくドラマを楽しんでいただきたいです。

#中村悠一

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