吉沢亮&横浜流星、カンヌで感涙
エンタメNEWS2025年5月19日7:58 AM
映画『国宝』公式上映後の(左奥から)李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙 (C)KAZUKO WAKAYAMA
フランスで開催中の「第78回カンヌ国際映画祭」(5月13日〜24日)の「監督週間」に出品された映画『国宝』(6月6日公開)の公式上映が、現地時間18日午後4時よりクロワゼット劇場にて行われた。主演の吉沢亮、横浜流星、共演の渡辺謙、そして李相日監督が登壇し、上映後には約6分間におよぶ熱烈なスタンディングオベーションが巻き起こった。4人の目には涙がにじんでいたそうだ。
「監督週間」ディレクターのジュリアン・レジ氏は「半世紀にわたる日本人歌舞伎役者の半生を描いた、近年では珍しいメロドラマ。出演者は歌舞伎役者ではありませんが、1年半の稽古を重ねてリアルな表現に挑み、幅広い観客が歌舞伎に触れられる作品に仕上がっています」と本作を紹介。
李監督は「ボンジュール!フランス語はこれしか話せなくてすみません(笑)」とユーモアを交えたあいさつをし、「この歴史ある映画祭、意義深い『監督週間』に選出されたことは、キャスト・スタッフ一同、心から光栄に思っています。今日この場に、献身的に取り組んでくれた彼ら(吉沢・横浜)と立てることをうれしく思います。少し長い映画ですが、どうぞ最後まで楽しんでください」とコメント。
吉沢も「ボンジュール!」とあいさつし、「映画に関わる者にとっての憧れの場所・カンヌで、日本の伝統芸能・歌舞伎を題材とした作品を届けられることを光栄に思います。僕と流星が1年半かけて向き合って完成させた作品です。楽しんでいただければ幸いです」と述べた。
横浜も「ボンジュール!」からはじまり、「カンヌの地に立てたことに感激しています。日本の伝統芸能を扱った人間ドラマが、どのように皆さまの心に届くのか楽しみにしています」とあいさつした。
続いて渡辺は英語で「本日ここに立てたことを大変光栄に思います。この作品は、二人の若き俳優の努力の結晶。彼らに心から敬意を表します。少し長い映画ですが、どうぞ楽しんでください」と語り、会場を沸かせた。
4人は会場内で820人の観客と一緒に鑑賞。上映終了後、会場は大きな拍手と歓声に包まれ、歌舞伎の大向こうさながら「KIKUO!」の声が飛び交い、約6分間に及ぶスタンディングオベーションが続いた。吉沢と横浜は抱き合い、李監督と渡辺は固く握手。4人は手を取り合って観客に感謝を伝えた。
上映後の取材で、李監督は「(上映の)最後の最後で、ものすごくちゃんと我々が込めたものがすべて届いている、伝わっているという感触がダイレクトにあって、震えが来る感じがしました」と語った。
吉沢は「我々がこの作品に込めた熱量みたいなものをしっかり受け取ってくださって、これだけの盛り上がりを見せてくださり、すごく胸に来るものがありました」と感激。
横浜は「観終わった後の鳴りやまない拍手、あの光景はこれから先も忘れないと思いますし、本当に役者をやっていてよかったなと思える瞬間でした。ありがとうございます」と感極まった様子だった。渡辺は「最後に喜久雄が観た風景を僕らみんなで観させてもらった、そんな気がしました。ちょっとやっぱりここ(胸)が震えました」と胸の内を明かしていた。
■現地の観客の反応
「とても美しくて印象に残る映画でした。映像も非常に印象的で、素晴らしかったです。クライマックスのシーン、すべては語りきれませんがコントラストがとても美しかったです。もっともっと続きを観たいと感じさせました」
「とても面白かったです。私が予想していた以上のものでした。監督の演出も素晴らしくて、すべてが自分にとっては新しい世界であり、すべての観点が自分にとっては発見でした。私は歌舞伎についてまったく知らなかったので、この映画は歌舞伎と日本文化に対してのいい発見になりました」
「シンプルにとても素晴らしくて、美しい日本文化の発見がありました。映画のもつリズムのおかげで、私たちも歌舞伎役者になっているような気分で鑑賞し、とても素晴らしい3時間の体験でした」
「とても印象的でした。歌舞伎の世界の発見は私にとってひとつの冒険であり、旅でもありました。(日本的な)伝統と規律は私たちにとっては斬新でした。とても美しい映画だとも思いました。舞台上で何が起こっているのか正確にはわからなかったけれども、キャラクターたちの過去に起こった出来事や心情、また歌舞伎という伝統に思いを馳せることで、感情移入しながら観ることができました」
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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