清野菜名「家族に会いたくなった」
エンタメNEWS2025年8月3日10:30 AM
ディズニー&ピクサー『星つなぎのエリオ』(公開中)オルガの声優務めた清野菜名(撮影:山崎美蔓※崎=たつさき) (C)ORICON NewS inc.
ディズニー&ピクサーの最新作『星つなぎのエリオ』で、主人公エリオの叔母であり親代わりとなるオルガの日本版声優を担当した清野菜名。宇宙飛行士を夢見て軍の研究施設で働く彼女は、突然始まった甥との生活に戸惑いながらも、少しずつ心を通わせていく。声の仕事はほぼ初となる清野が、収録時の苦労から作品への想いまでを語ってくれた。
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「声の仕事はほとんど経験がなくて、何をどう準備したらいいのか分からなかったです」と話す清野。何かヒントが得られればと思い、収録当日の朝にディズニー&ピクサー作品『リメンバー・ミー』(2017年)を観たという。
「気合いを入れるつもりだったのに、ストーリーが良すぎて朝から号泣(笑)。“これで本当にできるかな?”と、ちょっと不安になりました」と振り返る。
アフレコで直面したのは、“声だけで演技をする”難しさ。とくに苦労したのは、動作を伴う場面だったという。
「たとえばオルガが車に荷物を積み込む場面。普段なら、自然と出てくる息遣いやちょっとした声も、声だけの演技では意識して出さなくてはいけない。感情を込めてせりふを言っても、平坦に聞こえてしまって…。試しに実際に動きをつけながら演じてみたら、声にリズムや色が出てきたんです。『難しい!』と思いながらも、発見の連続で楽しかったです」
本作は「ここじゃないどこかに、僕の居場所がきっとある」と信じ、宇宙に憧れていた少年エリオがカラフルな“星々の世界”を冒険する物語。清野がグッときたのは、オルガの心の変化だった。
「最初は、エリオとの突然の2人暮らしに戸惑いがありました。オルガには夢や仕事もあって、それらとエリオの面倒を両立しなければならなくなった葛藤の中で、つい冷たく接してしまうこともあったんです。でも、一人で背負わされていると思っていた気持ちが、“自分は一人じゃなかったんだ”と気づいていく過程がすごく印象的でした」
さらに、「実は私、けっこうエリオみたいな子どもだったんです(笑)」と明かす清野。子どもの頃はスパイに憧れて、自作の“スパイ道具”を作っていたというエピソードも飛び出した。
「変な修行をしてみたり、友達を誘ってスパイチームを作ったり(笑)。何かに憧れて信じる気持ちは、昔から強かったかもしれませんね」
この作品には、さまざまな「つながり」や「愛」が描かれている。清野もまた、そのメッセージに心を動かされたひとりだ。
「見終わったあとに、“自分のことを大切に思ってくれている人がそばにいるんだ”って、改めて感じました。家族に会いたくなったし、心が温かくなりました。いろんな愛の形が宇宙中に広がっているような、そんな感覚を大きなスクリーンで味わってほしいです」
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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