矢吹奈子、声優挑戦で新たな一歩

#指原莉乃#小野賢章

エンタメNEWS2026年9月25日8:40 AM

矢吹奈子 (C)oricon ME inc.

 人気ウェブトゥーンを映像化し、第26回プチョン国際アニメーション映画祭で3冠を達成した話題のKアニメ『縁の手紙』が、きょう25日(金)より全国ロードショー公開される。本作は心に傷を負った主人公・ソリが、転校先で謎の手紙を見つけたことをきっかけに新しい友だちに出会い、成長していく青春ストーリーだ。日本語吹替版でソリを演じるのは、声優初挑戦となる元HKT48の矢吹奈子。かつて日韓合同グループIZ*ONE(アイズワン)のメンバーとしても活躍していた彼女にとって「特別な縁を感じる」作品だという。収録時のエピソードや本作にかける想いについて話を聞いた。

【予告動画】“謎の手紙”がつなぐ青春感動作『縁の手紙』

■過去には声優オーディションを受けたことも

――まずは、今回のオファーを受けた時の率直なお気持ちをうかがえますか。

「もう嬉しすぎて…! もともと声優をやってみたいという気持ちはあって、オーディションを受けに行ったこともありました。今回、私自身も活動していた韓国で制作されたアニメで声優初挑戦できることに、とても“縁”を感じましたね」

――収録に入る前に、準備されたことはありましたか。

「実際に収録するスタジオに行って、“歩いて名前を呼ばれたら振り向く”というレッスンを受けました。どうしたらリアルな声の反応が出るのか、ということを音響監督さんから教わったんです。確かに、相手が近くにいたらそんなに大きい声で振り向かないし、遠くにいたら大きな声になりますよね。ずっと同じ場所でモニターの映像を見ていると、顔のアップになったら声を大きくしたり、遠くなったら小っちゃくしたりしそうですけど、『ちゃんと相手との距離感を大事に』とそこで教わりました」

――実践的なレッスンですね。初挑戦した声優業の印象はいかがですか。

「思ったよりも体力を使いました(笑)。普通に喋るよりも、すごく疲れるんです。声だけで感情を伝えなければいけないので、表情も使って表現できるお芝居とは別の難しさがあったように思います。最初はそこに苦戦していましたが、やっていくうちにどんどん楽しくなっていきました」

――楽しめるようになったのは何かきっかけが?

「最初から緊張は全くなかったんですが、『これで合ってるかな? ちゃんとソリとして聞こえてるかな?』という不安はずっとあって。なので、収録の合間にブースの外に出て、スタッフの皆さんに『大丈夫ですか?』って聞いていました。そうしたら『ちゃんとソリの声でしたよ』と言っていただいて。そんなやりとりを繰り返しているうちに、少しずつ不安もなくなって、難しさはありながらも収録を楽しめるようになりました」

■指原莉乃の“ある一言”が、人生のターニングポイントに

――ソリは転校生で、新しい環境に不安を抱えながら成長していく少女です。矢吹さん自身も韓国へ渡って新しい環境に適応されたご経験がありますが、ソリを演じる上で生かされた部分はありますか?

「確かに環境が変わることは不安もあるけど、私は楽しみの方が大きかったですね。ソリも最初は不安だったけど、あの手紙を見つけてからワクワクしたり、新しい発見があったりして明るくなっていきます。新しい環境に行って新しい発見をするというワクワク感は、自分と似たところがあるなと思いました。共感する部分が多かったので、役作りは大変ではなかったです。ソリって本当に強い子だから『ソリ、すごいね』と思って。第三者の目線じゃないですけど、寄り添いながらソリを演じられたと思います」

――ソリには芯の強さがありますよね。

「そうなんです。前の学校で友だちがいじめられていた時、いじめっ子に対して『止めなよ』ってはっきりと言える強い子なんです。ただこの作品を見て思ったんですけど、学生時代ならではの人間関係って難しいんですよね。これって、日韓で変わらないんだな、全世界共通なのかなって感じました」

――ソリは転校先で新しい友だち・ドンスン(CV:小野賢章)との出会いをきっかけに成長していきますが、矢吹さんにとって人生のターニングポイントになった出来事はありますか?

「私はAKB48のファンで、小学生の頃、指原莉乃さんの握手会に参加したんです。そこで指原さんが『可愛い! 絶対AKBになれるよ』と声をかけてくださって。もともと歌うことも踊ることも大好きで、AKB48が出演している歌番組は全部録画して、何度も再生して真似していました。“アイドルになりたい”と思ったことはありましたが、実際に指原さんの一言があったからこそオーディションに挑戦できましたし、福岡に行くきっかけにもなりました。握手会で“あの一言”をもらっていなかったら、今の人生はなかったと思うので、私にとって大きなターニングポイントでしたね」

――運命的な出来事ですね!

「はい、本当に! 1回目に言っていただいた時は小学3、4年生くらいだったので、すごく嬉しかったんですけど、まだ真剣には受け止めていなくて。でも、小学5年生の時に2回目の握手会でまた同じ言葉をかけていただいて、本当に背中を押してもらえました。ただ、HKT48に入った後、この時のことを指原さんにお話ししたら、2回声をかけたことはご本人は全然覚えていなかったんですけどね(笑)」

■懐かしい友だちに連絡してみようと思うきっかけにもなれたら

――本作はLINEマンガで配信中の韓国ウェブトゥーンが原作です。日本のアニメとは違う、韓国作品ならではの魅力を感じた部分はありましたか。

「私自身、韓国アニメにあまり馴染みがなくて、実際に映像で観るのも初めてだったんですけど…とにかく映像がすごく綺麗でした。この作品は劇中に音楽が流れる場面が多いんですが、OST(オリジナルサウンドトラック)が歌詞付きなのも韓国ならではのように感じました」

――『君の名は。』『すずめの戸締まり』など新海誠監督作品を手掛けてきたコミックス・ウェーブ・フィルムが、初の海外劇場アニメーション作品として配給を手掛けたことも話題になっていますが、本当に圧巻の映像美でした。特に注目してほしいポイントは?

「リアルな風景描写や幻想的なシーンにぜひ注目してほしいです」

――『縁の手紙』の公開を楽しみにしている皆さんに、作品を通して感じてほしいことを教えてください。

「私は実際に韓国で活動していたこともあるので、今回の作品にすごく縁を感じています。今って手紙を書かなくなっている時代かもしれないけど、この作品を見れば手紙ならではの温かさも感じられますし、懐かしい友だちに連絡してみようと思うきっかけにもなれたらいいなと思います。また、韓国文化を知ることができるのも楽しみの一つだと思います。すごく心が温かくなるお話なので、ゆったりした気持ちで見ていただきたいです」

――今回の声優初挑戦を経て、これから挑戦してみたい役や作品はありますか?

「今回初めて声のお芝居をやってみてすごく楽しかったし、『少年役が合いそう』とも言われたので、少年役もやってみたいですね。どんどんお芝居が好きになっているので、レッスンもいっぱい受けて成長して、いろんな作品に携われるようになりたいです。今25歳で役の幅も広がっていくと思うので、これまでのイメージをどんどん崩していけたらいいなと思っています」

(撮影/草刈雅之 取材・文/水野幸則)

#小野賢章#指原莉乃

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