30周年を迎えた「東京パフォーマンスドール」  篠原涼子さんらの“魂”を引き継ぎ“新生”メンバーたちが奮闘中

タレメREPORT2020年4月8日4:59 午後

篠原涼子さんらが在籍し1990年代前半を中心に活躍したガールズグループ「東京パフォーマンスドール」(通称TPD)。2013年には全く新たなメンバーで“新生” 東京パフォーマンスドールが結成され、現在もライブを中心に活動を続けています。

そして今年、最初の結成から30周年ということで、4月に記念プロジェクトが始動しました。そんなTPDを改めて紹介するとともに、今後への期待を記します。

■1990年代前半、篠原涼子さん、市井由理さんのブレイクで注目 武道館、横浜アリーナライブ実現

1990年に結成された東京パフォーマンスドール。

当時、1980年代後半の“おニャン子クラブ”ブームからの流れで女性アイドルグループが続々と登場していましたが、それらとは一線を画する存在で、結成時には洋楽のダンスミュージックのカバーを中心にパフォーマンス。当初はテレビなどのメディアに出ることはほとんどなく、活動の中心はライブハウス。今でこそ“ライブ・アイドル”といわれるグループは多数存在しますが、当時は異色の存在として見られていました。

 

原宿RUIDOを拠点に“ダンスサミット”と銘打った、MCなしのノンストップでのパフォーマンスというスタイルのライブを続けていました。

結成間もなくの頃には、“お客さんが8人で、ステージ上のメンバーとほぼ同数だった”という伝説(?)もありますが、その後ファンや業界関係者らの口コミもあってじわじわと人気が広がっていきます。

 

当初はメンバーが流動的でしたが、結成2年目からフロントでパフォーマンスするメンバーが篠原涼子さん、穴井夕子さんら7名に固定され、その頃からその個性的なライブスタイルが浸透し認知度が高まり人気が上昇、結成4年目の1993年には日本武道館公演を2日連続で開催しています。

 

そして94年に篠原さんがシングル『恋しさと せつなさと 心強さと』でブレイクし、メンバーの市井由理さんも“EAST END × YURI”としてリリースした『DA.YO.NE』が一世を風靡。その勢いも後押しし、人気はさらに拡大。

篠原さんのシングルの人気に火が付き始めた同年8月には。横浜アリーナ単独公演も実現しました。ですが、その後人気メンバーの卒業が相次ぎ、1990年代後半には自然消滅的に活動を終了しました。

 

■現在は6人のメンバーで活躍中 舞台出演などソロ活動も積極的に

 

それから15年以上の時を経て、2013年、8800人が参加したオーディションを通して選ばれたメンバーで“新生”東京パフォーマンスドールが結成されました。

 

当初から“先代”の持ち味であった“ダンスサミット”と同形式のライブを開催。じわじわとファンを集めていき、2014年には『BRAND NEW STORY』でメジャーデビューを果たします。

 

メジャーデビュー後は9人固定で活動していましたが、2018年に3人のメンバーが卒業し、現在は高嶋菜七さん、上西星来さん、櫻井紗季さん、浜崎香帆さん、脇あかりさん、橘二葉さんの6人体制となっています。

 

新生TPDはデビュー時からメディア出演も行うほか、時流に合わせ、アイドルには欠かせないCD販促の特典会イベントも積極的に展開。その努力もあり、ほとんどのシングルがオリコン週間ランキングのベスト10入りを果たしています。2017年には初の中野サンプラザ公演を成功させました。

 

グループ全体としての活動のほか、上西さんと脇さんがユニット「赤の流星」として楽曲をリリースしているのをはじめ、ユニットやソロでのライブ活動も行います。

さらに音楽活動以外に、上西さんが『Ray』専属モデルなどファッションモデルとしても活躍、浜崎さんは朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)でこの春までリポーターを務めていました。またメンバーそれぞれ女優として舞台を中心に活動、ドラマ出演しているメンバーもいます。

 

2010年ごろから“アイドル戦国時代”といわれ、数多くのアイドルグループ、ガールズパフォーマンスグループなどが活躍していますが、なかでもTPDは見事なフォーメーションを見せるダンスをはじめ、歌の力、パフォーマンス力の高さで特に定評があります。

 

また最近 “メンバーのビジュアル偏差値が高い!”をウリにするガールズグループが多いですが、TPDはあえてそれを打ち出さないものの、それらのグループには負けないルックスのレベルの高さを誇っています。

 

■30周年記念企画が始動 “先代”と“現役”の競演企画も

 

最初の結成から30年を迎える今年、4月から記念企画「ROAD to 2020」が始動。先代のTPDとの競演企画も用意されています。

 

まずTPD 30周年特設サイトがオープン。

30周年企画の詳細や30年の間に制作された人気楽曲総選挙を行い、投票結果がこれから行われるライブのセットリスト等に反映されるなど、ファンと一緒に作っていくアニバーサリーイヤーの情報発信ページとなるといいます。

 

そして6月14日には、昼と夜で二部構成の記念公演となるDANCE SUMMITを渋谷STREAM HALLで開催。

一部は“新生”TPD中心のステージ。二部のステージでは、“先代”メンバーと“新生”メンバーの競演も繰り広げられるとのことで、先代TPDのリーダー、木原さとみさんや、川村知砂さんらの出演が発表されました。

 

また昨年に引き続き、TPDが平塚競輪イメージキャラクターに決定。

それに伴い、イメージソングとして、約1年ぶりとなる新曲『eyes』を配信シングルとして5月にリリース予定です。以降も30周年記念サイトを拠点に、新たな記念企画が実施されることが期待されます。

 

■同世代の女性をはじめ、より幅広い層からの支持を得てブレイク目指す

 

この30年企画により、90年代にTPDのファンだった人にも、現在の“新生”TPDの魅力に気づいてもらうきっかけになればと思います。

が、もともと現在のTPDのファンには“先代”時代からずっと応援していたり、その時代をリアルタイムで知っている世代のファンが多く、“TPD愛”の強い人が目立ちます。メンバーたちもそのファンの愛情や熱量に感謝を示しています。

ただ、よりファン層を広げるべく、同世代の女性ファンにも支持されるようになりたいとも、以前のインタビューで話していました。上西さんのファッションモデルとしての人気もあり、以前に比べて女性ファンも増えてはいますが、まだまだ少数派なのは否めません。

 

デビュー当初からのTPDの楽曲やグループが持つイメージが、“夢に向かって、ひたむきにがんばる少女たち”というもので、それは見る人に、肩入れしたくなる気持ちにさせ、グループやメンバーの成長をファンが一緒に体感していけるというところに良さがあります。

そのイメージに合わせ、衣装は白を基調に統一感のあるものが目立ちました。

 

ただ、その方向性は男性ファンウケに偏りがちという懸念ポイントも。楽曲、歌詞、活動内容から、異性の存在、匂いが出にくいというのも、男性ファンにとってうれしいところだと思います。

 

その反動からか、2年半くらい前から恋愛を扱う曲も出てきたほか、K-POPを思わせる曲調や、キャッチーで誰もが真似をしやすい振付の楽曲など、楽曲の形もより多彩になってきています。

衣装もそれまでの統一感があるものから、メンバーの個性に合わせてバラバラにしたり、ミュージックビデオで見せる世界観も、より女性に支持される方向性になってきました。

 

そういった、グループのイメージや楽曲の方向性、衣装についても、メンバーの意向も反映されるようになったと聞きます。彼女たちの個性からして、同性に支持される要素は十分にあると思うので、そこは今後に期待したいところです。

 

昨年後半は、グループとしての楽曲リリースやライブがほとんどなく、メンバー個々のソロ活動に力を入れ、主に舞台での女優活動が目立ちました。

所属事務所が、舞台へのプロモートに強く、自社でも舞台製作している「キューブ」ということもあり、今後も舞台を中心とした女優活動は、各メンバーとも積極的に行っていくのかもしれません。

 

こういった他方面での活動でそれぞれが魅力を発揮することで、既存のファン層以外の人にも幅広く目に留まり、グループのライブのお客さんになってもらえる可能性もあります。

それがブレイクへの道につながることも期待したいです。

 

文/田中裕幸

 

Page Top